笑いの違い 西と東(エッセイ)
まだまだビミョウにわかった頃、
東京に転勤になった。
今は苦手だけど
当時は多少あこがれもあった日本の首都。
しかし、笑いの違いに驚いた。
まず、大阪なら週末のTVは
何かしらお笑いの番組がある。
が、首都にはなかった。
全国区の番組が、こんなに
つまらないものと、悲しくなった。
(大阪ローカル、恐るべし!)
大阪人は安いものを自慢するけど
首都は違った。
「え~、そんなにお金ないの?」的
同情感が痛かった。
そして個人的なネタとして、、
当時、大阪にいる父は糖尿病だった。
女子の飲み会で、
「父は糖がおりてるけど
娘はトウが立ってま~す♪」
なんて言ったら、
お父さん、お気の毒、
それに、自分のことそんな風に
卑下しちゃダメだよ、
と四面楚歌に合い、サイアク。
また、仕事が早かった私を
褒めてくれる同僚に
「私、やること早いねん、
ご飯もお風呂もトイレも早い。
遅いのは婚期だけや」
・・・ちーん・・・。
どうも日本の中心都市は
高いブランドモノを自慢し、
常に自分を向上させるために
逆にひぃひぃ言ってるような気がした。
本当の東京生まれの人は
また違うんだろうけど。
大都会に集まるのは
みんな他府県からきた
人だから、自分を大きく見せる
ことに必死なんだな。
息が詰まりそうだった。
私は大阪が好っきゃねん!
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