見出し画像

「発狂した宇宙」フレドリック・ブラウン(読書感想文)(*ネタばれ注意)

☆かーなり若い頃に書いたものです☆

これはまた、おもしろい!
何て具体的なSFなんだろう。

主人公キース・ウィストンが、
ロケット打上げ失敗の爆発で
全然違うパラレル・ワールドに飛ばされる。

そこでは、濃霧規制があったり、
通貨がドルじゃなくて
クレジットだったり・・・と、
かなり日常的な困難が
待ち受けている。

でも、面白いことに、
最初は五里霧中だった
世界も、事情がわかり、
その世界に仲間らしき人ができると、
恐怖の夜も、バーとかで過ごせる、とな。

慣れない外国の夜に慣れてきたときを
思い出す。

で、自分と同じ人物や、
好きだった女性がいるのだけど、
ビミョウに違う。

で、また、日常的なんだけど、
そんな世界で仕事を得ようと、
自分が昔書いた小説を
自分と同一人物である編集長のキースに
持っていって、盗作の罪に問われる。

結局、キースのいる世界は、
自分が自分の世界で
SF雑誌の編集長をしていた時代、
オタクファンのジョン・ドッペルバーグが
想像した世界・・・いや、キースが、あいつなら
思い描いただろうと想像した世界・・・
であるような。。

これはパタリロのパラレル・ワールドの、
靴下の色が云々の話、と同じだ。
(パタリロ理論?
一番近い隣は靴下の色くらいの
違いから始まり、遠くへ行くほど、いろんな
ものが違ってくる、という理論)

最後にキースが戻った世界は、
元いた世界とビミョウに違うけど、
もう一人のキースはいないの??


この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?