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地震予知と防災の両輪が必要


地震予知と防災の必要性について

 東日本大震災を予知できなかったため、地震予知の研究者たちは厳しい状況にあります。研究予算の削減やそのポジションが失われました。現在では、専門家の間でさえも「地震は予知できない」[1]という認識が広まり、観測、予測(地震波の測定と通知)、減災に焦点を当てるようになっています。そのため、耐震や減災策に予算を充てることが重要視されています。

 地震予知のための研究は無駄だという意見もありますが、必ずしもそうではないと考えます。原因と結果は必ず関連しており、地殻変動やエネルギーの蓄積があれば、地震が発生する可能性があります。このような地殻変動やエネルギーの発散のメカニズムを研究し、AIがリアルタイムの情報を元に危険性を予測することは将来的に可能かもしれません。しかし、地震の発生は多くの要因によって影響を受けるため、予知の精度を上げることは難しいとされています(下記ChatGPTとの会話から)。

 東日本大震災の経済的損失は16.9兆円であり、10年間で32兆円もの復興費用を要しました[2]。現在、防災を含めた予算は各種機関に分散して割り当てられ、合計で約100億円[3]に上るとされています。首都直下型の大地震が発生した場合の経済損失が約50兆円に達する可能性があり[4]、さらに数万人から十数万人の命が失われ、復興には10年で100兆円かかるとの試算もあります。このようなリスクを踏まえ、1年間に100億円規模の予算を投じて地震予測と防災関する研究を行うことは非常に重要であり、額として少ないとも考えられます。地震予知が可能になれば、多くの人命を救える可能性が高まります。一方で、経済損失を最小限に抑えるための対策(耐震設計や強固なインフラの整備など)も同様に重要です。
 
 ChatGPTのようなAIが提供する情報は重要ですが、地道な研究と国民の支援が必要です。大地震が発生すれば、復興予算の増加や税金の増額、福祉予算の削減といった経済的影響が避けられません。東日本大震災後実際にそうでした(現在も続いています)。したがって、地震を予知できないとしても、膨大な復興費がかからない街づくりや社会基盤の整備が喫緊の課題となっていると思います。

ChatGPTと地震発生予知について会話した結果

 ChatGPTと地震発生予知の不確かさを減らす方法について何度か会話した結果をご参考までに掲載します。もっともらしい回答です。

地震の発生メカニズムや不確かさを解決するためには、以下のような要素が重要です:

地震の発生メカニズムの詳細な理解: 地震がいかにして起こるのか、地殻変動や断層の動きをより詳細に理解することが必要です。これには地球物理学や地質学の研究が関与します。

高精度な観測技術の開発: 地震を予知するためには、地震前兆や地殻の微細な変動を高精度かつリアルタイムで観測する技術の開発が必要です。センサー技術やデータ解析手法の進歩が不可欠です。

大規模なデータの収集と解析: 地震の発生パターンや地殻の変動に関する大量のデータを収集し、統計的手法や機械学習を用いてデータを分析することで、地震のパターンや予測精度を向上させることができます。

国際的な協力: 地震は国境を越える現象であるため、国際的な協力とデータ共有が不確かさを減らす上で重要です。国際的な研究チームやデータベースの構築が必要です。

継続的な研究と資金: 地震学や関連する科学分野への継続的な研究支援と資金提供が不確かさを減らすためには欠かせません。新たな知見を得るための継続的な探求が必要です。

これらの要素が組み合わさることで、地震の発生メカニズムや不確かさを減らす方向に進む可能性が高まります。しかし、100%の確実性を持って地震を予知することは、現時点では科学的には難しいとされています。

参考文献


[1]地震予知の研究50年間「成功率ゼロ」 常時監視の東海地震でも無理なのか: J-CAST ニュース【全文表示】
[2]https://www.nhk.or.jp/politics/articles/lastweek/54486.html#:~:text=東日本大震災の発,円にのぼります。
[3]令和6年度地震調査研究関係予算概算要求(関係機関別) (jishin.go.jp)
[4]経済損失48.5兆円 首都直下地震で―ムーディーズ試算:時事ドットコム (jiji.com)


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