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つかず、はなれず(菜根譚)

こんばんは📚

しばらくぶりの、『菜根譚』からお届けします。

事はこれを急にして白からざるものあり、
これを寛にせば或は自ずら明らかならん。
躁急にして以てその忿いかりを速くことなかれ。

人はこれをりて従わざる者有り。
之をはなてば或いは自ずから化せん。
操ること切にして以て其の頑を益すこと毋れ。

『菜根譚』

(意味)


性急に事態を知ろうとしては、かえってわからなくなるものである。
寛容に構えていれば、自然に明らかになるだろう。
無理やり相手を責め立てて、怒りを買うことがあってはならない。

人を扱おうとしても、従ってくれないこともある。
しばらく放っておけば、自然に変化するだろう。
人を操作しようとすると、益々頑固になるようにさせてはならない。


過干渉はお互いに益が無い

 職場においてもありがちなケースですが、親子関係でよくみられるパターンです。相手(子)に対して期待をすればするほど、期待値と現実のギャップを強く感じ、是正しようと過干渉をおこしたり、親の言う通りに従わせようと強制力を働かせる。

 子供にとってはたまったものではありません。思春期ではなくても反発を覚えます。

 親の望みは、子供が理想的に育ってくれること。でも、ちょっと待ってください。その「理想像」は、親から見た理想であって、必ずしも子供の理想ではありません。

 子は、押し付けられたルートに乗って成長するかもしれませんが、そこで挫折した場合、間違いなく親を怨むことになります。

 子供が間違った道に進まないような軌道修正ができるのも親です。最低限、人の道から外れない範囲は厳しく守らせますが、その中ですすんでいく道は、子供を一人格と見て、任せてあげられるのも、親なのです。

 「つかず、はなれず」というタイトルにしてみました。我が子のことを思いながら、この言葉を噛みしめて書き綴ってみました。


ではまた!


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