ミドルリーダー🚩|リーダーの目が見えていないのだ
こんばんは。読書の秋ですね📚
中国古典を中心に日々の組織運営、自己成長に役立つ記事を書いています。自分と組織の成長、そしてこのnoteを読んでくださった皆さんのお役に立てるとうれしいです。
今日は、「代表的日本人」(内村鑑三)を紹介する番組を観て心に残った言葉をご紹介します。
内村鑑三は、著書”Representative Men of Japan”(代表的日本人)で上杉鷹山を日本の代表的人物の一人として紹介しています。
上杉鷹山のあらましについては本記事では省略しますが、米沢藩の財政を立て直した名藩主として知られています。民を大切にし、無駄を徹底的に排除する姿勢から大変慕われていた人物だったそうです。
自然のもとでは皆平等
その鷹山の考え方が表れているのが次の言葉です。
すべてのものは自然から来るのだ。自分もまたその大地に仕えている一人なのだ。
民も、大名も等しく自然に仕えている、という立場をとり、藩主が偉いのではなく、それは自然のもとにおいてはひとつの役割に過ぎない。
現代で言うなれば、「社会的大義」を果たすことを旗印に、社長も社員も一丸と一丸となって事業を行い、その結果事業的利益を得る、ということになります。
東洋の美徳=経済と道徳を分けない考え方
富は常に徳の結果であり、両者は木と実との相互の関係と同じである。
木によく肥料を施すならば。労せずして確実に結果は実ります。
ゆえに賢者は木を考えて、実を得る。小人は実を考えて実を得ない。
つまり、藩の人民、そして藩主である自らも人徳を磨き、人間性を養うことで結果(財政、米の収穫)がついてくる、という普遍的な順番があるのです。
誰も取り残してはいけない
最後にご紹介する言葉はこちらです。
自己に天から託された民を、大名も農夫も、共に従わなければならない「人の道」に導こうと志しました。
鷹山は、「人民は天からの授かりものなのだ」、という考えに徹していました。
タイトルに書いたように、リーダーは人を結果が出ない、などと切り捨ててはいけません。自分がメンバーの力を引き出せていない、良いところを見つけられていないので、まずそれを探さなければならないのです。
そして経営層から授かったその人物を育て、成長させて返すのがリーダーの義務なのです。
鷹山の自然に対する畏敬の念、そして人民に対する姿勢を学びました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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