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一人にてこの日本国を維持するの気力を養ひ、もって世のために尽くさざるべからず(学問のすゝめ)

 こんばんは。中国古典を中心に日々の組織運営、自己成長に役立つ記事を書いています。自分と組織の成長、そしてこのnoteを読んでくださった皆さんのお役に立てるとうれしいです。

 今回は、幕末から明治にかけて、停滞する人々のマインドを変革しようとする福澤諭吉の「学問のすゝめ」から言葉をご紹介します。

 参考にしたのは斎藤孝先生の「こども学問のすすめ」。このシリーズは論語とともに小学生の息子にプレゼントしたのを私も楽しんでいます。


「気力」

 以前取り上げた言葉にも、「気力」がありました。(※時代背景についてはこちらの記事をご参照ください。)

 「気概」「意気込み」という意味に近しい用い方になります。

 日本という一国を引っ張るのだ、という相当な気概ですね!気持ちいい、と同時に福澤の、日本という新しい国家と日本国民に対する危機感を強く感じます。

 自分の周囲半径10m以内を見て、自分の利のためだけに精進するものは小人、組織、ひいては国家を良くすることを目的として実学を一人ひとりが実践することで日本国を強靭化したかったのですね。

ノーブル・パーパス

 以前、ノーブルパーパスについて記事を書きました。現代でいえば、この社会に資する「ノーブル・パーパス」を適切に設定し、組織に所属する人たちひとりひとりがこれを目指せば、その組織構成員は、その社会的に価値の高いパーパスに向かい、高い志と気概をもって主体的に問題に対処していくことでしょうし、その行動に誇りを持つことができます。


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