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レジリエンスの精神|修身要領(福沢諭吉の言葉)(2)

おはようございます📚

 前回に引き続き、福沢諭吉から塾生へ向けた言葉を集めた「修身要領」より、
心に残る言葉をご紹介します。
 「修身要領」は全29箇条と大変短く、独立自尊の心構えを説いているので、おすすめです。

敢為活発堅忍不屈の精神

第六条
敢為活発堅忍不屈の精神を以ってするに非ざれば、
独立自尊の主義を実にするを得ず。
人は進取確守の勇気を欠く可からず。

修身要領

解説すべきは、冒頭の8文字。ここに「独立自尊」の人となるためのエッセンスが詰まっています。

敢為 ・・・ 困難に負けずにやりきること。最近の言葉では、「GRIT」ですね。

活発 ・・・ 敢えて説明には及びませんが、明治の日本の時代背景として、お上意識の根強い国民に対して、もっと活発になれ!と発破をかけています。

堅忍 ・・・ どんなことがあっても心を動かさず、じっと我慢して耐え忍ぶこと。 (「堅忍不抜」という熟語が知られています。)

不屈 ・・・ へこたれないこと


レジリエンスの精神

 第六条の意味するところは、要するに「レジリエンス」なのだ、と解釈しました。
 久世浩司さんの著書「リーダーのための「レジリエンス」入門」によると、レジリエントなリーダーが持つ5つの強みは、以下です。

・肝の据わった「楽観力」
・持続可能な熱意
・聖人君子でない「利他性」
・根拠ある自信
・意志の力が支える「勇気」

リーダーのための「レジリエンス」入門 (久世浩司)

敢為・活発・堅忍・不屈の精神でもって活動することが、このような5つの特性を持つリーダーへの道につながるのかもしれません。


(参考)

参考にした書籍と、関連するnote記事のリンクは以下です。

ではまた!



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