トンカツの味に自信がある定食屋

 僕は、言われたことをできることを長所としていた。なので、バイトなどの社会と関われる場では自分の長所を生かすことを意識して動いていた。その中で、言われたことしかできないのか?と言われることが多々あった。

今となっては怒られていると言うことが認識できるが、昔はできなかった。なぜなら、「言われたことはできている」と抑えなおされた気にしかならなかったからだ。

そもそも言われたことしかできないって言葉自体の意味が矛盾を宿してると思う。この言葉を言うときには、大抵が叱るときに言うと思う。それなら、できるって言葉は入れるべきではない気がする。
 
トンカツの味に自信がある定食屋に対して、定食としてのクオリティが低いことに対しての文句を言いたいとすると。「この定食さ、トンカツが美味しいだけじゃん」と言われても、店側には何もダメージがないことは一目瞭然だ。僕が叱られた時に感じる矛盾とはこのようなことに近い。何が言いたいかと言うと、求めていることがわかりにくいと言うことだ。定食として、副菜やお米にもっと気を遣って欲しいのならば、わざわざメインであるとんかつを褒める必要はないと思う。皮肉にしたいんだったら、それは意味がない。なぜなら、その店の店主はトンカツに自信があるから。
 
これを元の話に戻すと、「言われたことをできる」を長所としてる僕に、言われたことしかできないと言う皮肉は通用しないのだ。
 
 なぜなら、言われたことをできることを誇っているから。皮肉にして貶そうとしても、一度、誇っているとこを誉めてしまうことによって、僕たちにとってはダメージを受けるどころかHP回復してしまう養分にしか過ぎない。
 
無敵じゃねーかと思うかもしれないが、そんな僕たちにもダメージを与える攻撃はある。それは、「なんか、みんなと同じで個性がないよね」だ。覚えておいて欲しい。

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