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ベンチャー経営研究

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記事一覧

【第8回】ベンチャー企業研究:株式会社フライヤー

<講義からの学び>
①サービス内容:
書籍の要約提供サービス。書籍の売上が減っているのに出版点数は伸びている。これが意味するのは本屋で本の回転数が上がっているということであり、良い本に出合いにくくなっているということである。その課題を解決したいという気持ちで起業。デパ地下の試食のようなもの。試食だけで済ます人は必ずしも多くない。本が売れなくなることを心配するかもしれないが、むしろ売上は伸びている。

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【第7回】コストを掛けずにファンをつくる「SNS時代のマーケティング」

<講義からの学び>
①出版におけるトレンド:書籍の出版点数アップにもかかわらず、出版売上はダウン。メインストリームがなくなっている⇒SNSの持つ意味が大きくなっている。
②SNSが持つ意味:
1.小さな実験室:直接顧客にアクセスできるタッチポイント。実験的に意見を聞ける。
2.メインストリームを喪失したマーケットでの顧客へのタッチポイント:マスメディアでの広告効果が落ちているときに、細かくセグメン

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グロースハック事例研究:コストをかけずにいかに成長するか

<講義からの学び>
①グロースハック:プロダクトやサービスの中身に最初から自己増殖するマーケティング的な要素を含めて企画開発すること。マーケティングの4P(Product, Price, Place, Promotion)のうち、Productも変更可能な変数と考える。
※グロースハックを考える際、大きなコップでたくさんの改善の余地があるものにフォーカスする。
②グロースハック事例研究
1.Hot

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【第4回】企業研究:イノテック

<講義からの学び>
①伊藤賢治さん(イノテック代表取締役社長)との談話より
・文系出身で専門知識が無くても、顧客(不便の専門家)になれれば起業のチャンスはある。
・人には、社長に怒られて離れるか、怒られて近付くか2タイプいる。社長にとって可愛いのは後者。社長に向いているのも後者。
・こいつは伸びると思う社員を他にわからないようにエコ贔屓し、他にわかるように抜擢するのが良い。
・社員のために泣ける社

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【第3回】起業家とイノベーション「あなたにとっての牛痘を見つける」

<講義からの学び>
①イノベーションとは
ジェンナー:人類で初めてワクチン開発を実現。実際にやったことは、牛痘にかかった人は天然痘にかからないという噂が本当かどうかの確認(今は倫理的に認められない内容…)。結果、使用人の子供に牛痘を摂取した後、天然痘を摂取したら、天然痘にかからなかった(実験成功)。当時ジェンナーは29歳。
ダーウィン:進化論。優れたものではなく、変化に適応できるものが生き残る。当

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ベンチャー経営研究【第2回】企業事例から学ぶ

<講義からの学び>
①企業研究
ビレッジヴァンガード、ドンキホーテ:共通するのは現場に商品仕入れの権限を与えていること。確かにビレッジヴァンガードのポップには店員さんの強い想いが入っているし、ついつい買いたくなる。また、ドン・キホーテは売り場面積当たりの売上などを指標にその売り場担当の従業員を評価しているとのこと。数値化することでトライ&エラーを客観的に認識できる(フィードバックサイクルが早い)。

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ベンチャー経営研究【第1回】起業動機と起業機会

<講義からの学び>
①なぜ多動が必要か
ロジカルシンキングでは同じインプットに対して同じアウトプットが出てくる(合理的、論理的な判断)はず。ということは、ロジカルシンキングではコモディティー化したアイデアしか生まれない。自分だけのファクトを集める、そのための多動が必要!
②大企業のジレンマ
大企業になればなるほど、理不尽な一歩(非合理的な一歩)を踏み出すのが難しい。株主など、ステークホルダーへの説

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