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インド日記10「インドよ、ありがとう。」

最終日。朝起きると身支度を済ませ、この旅の欠かせないルーティーンとなった朝食を摂る。

朝食全体を振り返ると、サンバルとワダが美味しかった。インド料理では豆を多用するので、この旅で豆に興味を持てた事は収穫の一つだった。

貪欲に料理の知識を吸収しようとした朝食ルーティーンも今日で最期だと思うと悲しくなるどころか、早く日本へ帰って、昆布の佃煮や蕎麦を食べたい気持ちのほうが断然強かった。

この日は、旅の締めくくりとして、モダンインディアンの名店「varq 」でランチをする。早速varqのある、タージマハルホテルへタクシーで向かう。

もう見るからに、洗練されたおしゃな面構え。

注文したメニューはこれ。

これまた、どれもこれも馬鹿ウマなんだけど、印象に残ったのは、タンドリー海老的なやつと、ビリヤニだった。

インドに来て思ったことの一つは、なんでもタンドリーソースを付けてタンドールで焼くこと。チキンだけでなく、蟹や海老、魚を頻繁に見かけた。これはパクろうと思った。

なんだかんだでビリヤニも結構食べてきたけど、ここのビリヤニが一番美味しかったし、僕らの知ってるスタンダードなビリヤニだった。

インドのスイーツは何を食べてもツラかった。正直口に合わない。というのも、一瞬で歯が溶け落ちてしまいそうなほど甘い、甘すぎる!誰かが言ってたけど、インドの人は、酒を飲まない代わりに、スイーツを楽しむらしい。

varqは、モダンインディアンの部類に入るかと思うけど、前日に行ったインディアン・アクセントよりも、インド料理らしい料理だった。その2店で感じた点は、粉物をアクセントに使う事だ。タルト生地を使ったり、パイ生地ぽいものを下に敷いたり、小さいチャパティを出したり、居酒屋のお通しのスナック菓子に酷似したものを食感のアクセントに使ったり..この辺はめちゃくちゃ勉強になった。日本に帰って僕が、粉物を使ったとしたら、この2店の影響だと思ってもらって違いない。

店を出て、再びカーン・ストリートで最後の買い物をする。ANOKHIというイケてる雑貨や服が売っている店があるとのこと。僕は謎のメモ帳ぽいやつと、テーブルクロス的なやつを購入。盛田くんは、クルタって言うのかな?襟なしのシャツを飼っていた。弟の、こったん君のために派手な柄シャツを買っていた。弟思いで優しい男だ。

フライトまで良い時間になってきたので、そのまま空港へ向かう。僕は機内持ち込み荷物の中に、バターから不純物を除いた、セレブ達の間で最高のオイルと称される、ギーを入れていた。タイからインドへ向かう時は、洗顔料のパーフェクトホイップを没収されたので、ギーも没収されるだろうなと思い、わざわざカバンの取り出しやすい位置にしまい、念のため没収された時用の英語のセリフまで用意して臨んだのに、何もなく荷物検査を通過できた。これはこれでガッカリである。持ち込めない手荷物が陳列されているガラスケースの中に、しっかりとギーが入っていたので、ただただ運が良かったのかも。

そして飛行機は飛び立つ。帰りはJALだったので、スチュワーデスさんは日本人。うん、落ち着く。優しいし、親切丁寧だし、日本語通じるし、最高。

機内食では、念願の昆布の佃煮入りのおにぎりと、ちょっとした蕎麦が出て最高に美味しかった、インドで食べたカレーよりも。ビールも日本のブランドが勢揃いだったので、インドのキングフィッシャーと真逆の味であるエビスを注文。あぁ幸せ。まだ機内だけど気分はJAPAN。

フライト中は、世界の果てまでイッテQを観た。出川イングリッシュという、出川哲郎さんが一人海外で英語を駆使しながらお題をクリアするというコーナーを観ていた。これが死ぬほど面白すぎて、、ひたすら笑いをこらえたが、本当に面白いものに対して、人は無力である。笑いのツボにハマった時は、どんなシリアスな状況でも笑ってしまうのが人間だ。顔は手で包み込み隠せるが、体のプルプルが抑えきれない。そのプルプルのバイブレーションが隣の外国人に伝わったようで、彼は僕のほうのモニターを不思議そうな目でじっと見ていた。彼にこの面白さを伝えて、一緒に声を出して笑えたらどれだけ幸せなのだろうと思いながら、ひたすら顔を手で隠しながら、プルプル過ごした。

無事日本に到着し、盛田くんと別れ、この旅は終了した。

最後に帰国してから聞かれた、よくある質問で締めくくる。

よくある質問

Q. インドどうでしたか?

A. とにかく大気が汚染されていた。PM2.5の値が中国を凌いで断トツのワースト1位。常に靄がかかっていて、マスクなしでは喉も目もイガイガしてくる。とにかくクラクションがうるさい、汚い、臭い、そして人が多い国でした。

Q. 人生観変わりましたか?

A. おそらくデリーやムンバイなどの都市部に行っても、影響は受けますが、人生観までは変わらないのではないでしょうか。なにより、どこへ行くにしてもスマホを持ってネットに繋がっていたら、おそらく変わりません。頭を丸めて修行をするか、長期間どこかの家庭やコミュニティで生活をさせてもらうか、命の危険に遭遇するなどしなければ、きっと変わりません。しかし、インド以前とインド以後で、自分の感覚が多少変わった事は事実です。そういった意味では、少し人生観に影響しているとも言えるでしょう。

Q. インドのカレーはおいしかったですか?

A. おいしかったし、勉強にもなりましたが、個人的には日本のカレーのほうがおいしいと感じました。ラーメンも日本人の応用技術により本場を超えた新しい料理となり、外国人は日本のラーメンを食べに来日することもあるようです。同じように、このままスパイスカレーブームが続けば、カレーも本場を超え、外国人が日本にスパイスカレーを食べに来る日も近いのかもしれません。既にカツカレーを求めて外国人が日本へ来ることもあるらしいです。なんというか、日本の食べ物はあらゆるジャンルで世界最高峰ですよね。まずいものがなく、何を食べてもうまい。昔イタリアに行った時も、日本人好みの味付けとは関係なく、日本のイタリアンのほうが丁寧で繊細で凝っていておいしいと感じました。カレーやインド料理にも同じことを感じました。

この件は、全く比べる必要がない事なのに長々と書いてしまった..。本場のインド料理は、とてもおいしかったです!あと例外なく、かなり辛かったです。豆、魚介類、タンドリー○○のおいしさ、粉物の多彩さが印象的でした。また、日本で食べるインド料理との味のクセやギャップはさほど感じなかったので、JAPANはかなりのクオリティなのではないかと感じました。(また日本と比べてしまった..が、比べた感想が一番伝わりますよね)

Q. またインドへ行きたいと思いますか?

A. デリーには二度と行かないと思う。ムンバイは行きたくはないけど、あと一度くらい行っても良いかな。。南インドには是非行ってみたい!つまるところカムバックはしたくないけど、新しい地域には行ってみたい。なので、またインドには行きたい。だってインドってめちゃくちゃ広いからね。

一番多く質問された内容の答えを書いておいた。

インドでは、この日記に書ききれなかった沢山の事を感じ取ることができたし、色々あった。現地に行ってみてわかった事もあったし、行かなければわからない事を確実に感じ取る事ができた。行って良かったと心から言える。

なので、僕は今日もインドの方角を見て、手を合わせながら「ナマステ」と唱える。インドよ、ありがとう。

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ここまで読んでくれて本当にありがとうございます!

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株式会社crispy CDO。カレーに興味があります。日記的なブログ:https://hirokawakami.com/blog

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