自身の学習状況を見て、粘り強く学習に取り組める子を育てたい vol.2

画像1

AIドリルがどんどん開発され、個別最適な学びができる環境が整いつつあります。しかしここで大事なのは、あくまでそういったソフトは、学習の道具であるということです。これを子どもたちが、自分の学習方法の一つとして有効に活用していこう、という姿を目指して指導をしていく必要があると考えています。Vol.1では、古典的名著である、『自己調整能力を育てる』を読み、考えたことをまとめました。(https://note.com/hirayamasensei88/n/n0c1d05cb0904
今回は、『GRIT』をもとに考えてみたいと思っています。

1 「やりぬく力」を強くする4ステップ

 以下の4つのステップです。ここに算数の適応学習教材をしっかり使っていく行動を強化するために必要なことを具体的な姿として考えてみたいと思います。

 Step1 興味を持たせる
→算数はできると面白い、という側面があります。できて楽しい、解けて楽しい面白さが必要になるでしょう。まずは教師はここを授業でしっかりやらなければならないと思います。
 Step2 練習:努力を怠らない
→そのうえで、最後までやり抜くことを励まし続けることだと思います。その励まし続けて努力を怠らなかった事実をつくってあげることが大事なんだと言えるでしょう。
 Step3 目的:何の役に立つのか
→そのうえで、算数の単元の問題をやり抜く目的を子どもと共通理解しておく必要があります。これはそもそもなぜ算数を学ぶの?という問いとも直結することです。教師や親の哲学が重要になってくるでしょう。ちなみに私は算数の力をつけることは、真実を見抜く力をつけること、だと思っています。これは、『ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書 なぜ学び、なにを学ぶのか』から学んだことです。真実を見抜く力がないと、大人になってだまされたり、正しい判断ができなくなる。算数・数学によって真実を見抜く力がついてくれば、だまされたりしなくなるし、正しい判断ができるようになってくる。そのために算数・数学を学ぶんだよ、ということです。算数・数学を学ぶことで、論理的に考える力、要するにと考える力、一字一句読み落とさない集中力、自力でやり遂げようとする力が育つんだよ、ということです。こんなことを折に触れて話しています。そのために、一つ一つの単元、やり抜いて、力をつけていこうね、ということです。
 Step4 希望 
→この教材をやり抜けば、この単元がちゃんと理解できるよ。テストの点数も上がるよ。等など語ってあげられるでしょう。そしてそれが積み重なっていき、子どもたちに実感となって落ちるのだと思います。

2 子どもにどういうフィードバックをかけるか?

 子どもたちには成長マインドセットを促すようなほめ方がよいとされる。やはり才能あるね、ではなく、よく頑張ったね!とプロセスをほめる。そして挑戦しただけえらいよ、ではなく、よくできたね!もう少しうまくできたなって思う所はある?どうやったら次はうまくできるかな?とプロセスを振り返らせ励ます。こういう所に現れてきます。

 やはり重要なのは、教師や大人が、子どもたちに努力すればできるようになるんだよ、というマインドセットを植え付けるのにかかっているのだと言えるでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?