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高校生とデザイン思考#4 驚く成果

前記事で富山商業高校(以下富商)の安田先生との対談を投稿したが、そこにはまだ続きがある。

デザイン思考の授業の依頼が入って3年目。
富山商業高校は2024年度志願者数は富山県内県立高校でトップの2.7倍になった。これは本当に嬉しい知らせだった!


富山県教育委員会ウェブサイトより引用


この成果は富山商業高校のあらゆる取り組みの結果であることは言うまでもないが、僕たちもここに関われたことは幸せに思う。
富商の授業依頼を持ちかけてくれた元経産省の岸本さんや、僕が提案する授業やファッションショー開催を柔軟に受け入れてくれた安田先生をはじめ、先生方には感謝しかない。
そして僕の無茶振りにも尽力してくれたhyphenateのメンバーもだ。


今期、7月もデザイン思考の授業で富山に向かい、
「富商が提案する新しい制服のSDGs」をテーマに行った。(2年生)

授業後に提出された振り返りシートでは生徒からこんな感想をもらった。

まずは現実的かそうでないかは関係なく固定概念を外して想像して考えるが大切。

富商の魅力は新制服だけではない。制服以外の魅力を発信する。

本質に対する深い理解が必要。

アイデアは0から1を生み出すものではなく、今まで出会うことのないあるものとあるものを組み合わせて創る。そのためにはそれぞれのメリットをちゃんと把握する必要があると思った。

最初にアイデアを考えるのではなく、今どんなことが起きているか事実をあげ、その問題を解決することで誰にどんな価値を与えられるか。また解決することによって価値を与えるためには、問題が何かを見極めることで、より社会貢献できるものになると思った。

富商生徒振返りシートより

デザイン思考を理解し、実際に授業外でもこの思考を用いて活動をしている生徒もいるようで、校内で常習化の波が訪れているなら幸甚の至りである。


問題解決から始めると飛躍は起こりにくい。
今までの延長戦のアイデアにしかならないからだ。
まずは課題の本質を探って、その課題の本質がわかると新しい価値を誰に向けて創造すべきかが明らかになってくる。

「デザイン思考で制服を刷新する」というプロジェクトは大きく注目されたが、学校内にはまだまだデザイン思考で解決できる課題があるかもしれない。
これからも身近にある「当たり前」を疑って、本質を探り続けてほしい。
そしてデザイン思考が富商全体に定着して、論理的左脳も感性的右脳、つまりデザイン脳も使いまくる、イノベーション人材が育まれていくことを期待している。


全国レベルで活躍している富商は富山県公式YouTubeでも紹介されているので、
ぜひ一度ご覧いただきたい。


富商は次に何を企んでいくのだろうか?
すごく楽しみだ!





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