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「ティール組織」を読む③

 今週1週間は「ティール組織−マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現(フレデリック・ラルー)」をあらためて読む。
 (今日は3日目。第Ⅱ部第3章〜第Ⅱ部第4章まで)
 進化型組織における、自主経営をうまく機能させるために、「助言システム」がある。この助言プロセスは、コンセンサス一方的な決定の両方を超越するしくみだ。
 進化型組織には「重要でない人」はいない。ダグラス・マクレガー教授のXY理論(経営者は従業員に対して以下のいずれかの見方をする)X従業員は本来怠け者でなるべくなら仕事をサボりたいY労働者は意欲的で自発的で自制心を発揮できる においてYのほうが進化型組織にふさわしい。
 進化型組織では、方向性と目的を定め、計画を立て、方向づけ、統制し、評価するという経営や管理の仕事がなくなったわけではなく、管理的な仕事を担う経営陣に集中しなくなっただけ。どうすれば全員が平等な権力を握れるか?ではなくどうすれば全員が強くなれるか?を考えている。原則、ミーティングはなく、必要が生じたときだけ開かれる。役職がなく、決まった職務内容の代わりに流動的できめ細かな役割が多数存在する。情報が皆に行き渡っている。実績を管理する際、個人のパフォーマンスでなくチームのパフォーマンスに注目する。「しなければならいこと」「すべきこと」がほとんどなく他の人たちのためにただ建設的なことをするように期待されるだけ。開放的な、真の意味で「安心」できる職場環境
 進化型組織には、価値観基本ルールが生きている。そのために、「価値観の日」というイベントを開催する組織が多い。組織の文化について、その素晴らしさと自分たちがそれを守り育てることを再確認するため。また「振り返り」(内省)を大切にしている。コーチングを受けられる時間を設けたり、イベントを開催したり、「沈黙」(瞑想)の時間を、毎朝決められた時間に作っている職場もあるそうだ。
 進化型組織では環境や社会問題に対して何をするかよりもどう取り組んでいるかという点で他者と異なる取り組みをする。コストよりも「なすべき正しいことは何か」を考える。

(感じたこと)
・様々な種類の「恐れ」「見栄」「妬み」などを超越した果てしなく崇高な理念を持ったリーダーのもとに進化型組織ができるのだろうと感じた。
・平等な権力をというのではなく皆が強くなれるように、という考え方がわかりやすかった。
・あらためて、「強く」なるためには「内省」の時間、必要だと感じた。今後、意識して「内省」の時間を作りたいと思う。
・何か迷ったとき、「それは正しいことか?」という判断基準で考えられる強さを持ちたい

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