「属性」について考えた。
僕が小学生、高学年になる頃、
「音楽」という、
学校のカリキュラム以外で
初めて自意識感じ始めながら
触れた音楽の「フォーマット」は
「ベストテン」とかいう
テレビというマスコミから発信された
フォーマットだった。
そういうものだと思った。
「音楽」とはこういうもので、
こういうところから
発せられるものが「音楽」なんだ。
という、
1択の世界から、
どんな歌手が好みなのか
選択し、
アイデンティティを
身にまとっていった。
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「バンドブーム」という、
東京のサブカルシーン発の
ブームが拡がっていたらしいが、
幼く、テレビしか知らない
田舎者の僕には
まだ、届いていなかった。
多感な中学生の終わり頃、
「イカすバンド天国」という
アマチュアバンドがエントリーして
演奏するという
深夜番組が、流行っていると知り、
「バンドブーム」なのか
「ホコ天ブーム」なのか
「イカ天ブーム」なのか
よくわからない
混在したシーンの情報を発信する
サブカル寄りの、
書店に並ぶ、
マスコミによる発信に
耳を傾けるようになった。
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その後、
玉石混合のバンドブームが去り、
元々の才能か、
努力の賜物か、
洗練され、選別された人たちが、
ホンモノの「プロ」となり、
ヒット曲をヒットさせたりした。
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そして、テレビは
「ベストテン」の時代を終え、
さらに「音楽」が情報でしかない
「ランキング番組」ばかりになった。
世相はと言えば、
「カラオケBOX」が
大衆文化となり、
カラオケで歌うと気持ちがいい、
ハイトーンで
みんなが歌いたくなるような
メロディアスな曲が流行った。
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そして、ネット社会・・・
僕が今、書こうとしていることは、
たんに、流行の歴史の記憶を
綴ろうと思っているわけではないので、
このくらいにしておきます。
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僕が思ったのは
こんな時代の移り変わりを
思い出しながら、
僕らはみんな、いつでも、
「その時代の
何らかの属性に片足を入れつつ、
発信や受信をしてきたんだなぁ・・・」
ってこと。
どういうことかと言うと、
ベストテンとか、レコード屋さんとか、
有線とか、youtubeとか、ストリーミングとか、
何らかの縁で、
僕らは、心が動く音楽を耳にする。
そのアーティストが気になり、
彼らの作品を探し、聴く。
ある程度、身に染み込ませたあと、
その感動の代替物とななり得る
そのアーティストから辿れる
「属性」を探していく。
逆回転で考えてみると、
最初に耳にした「心動いた曲」
の、
属性を辿ったら、
その曲を創ったアーティストの
他の曲を知った。
とも言える。
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で、
例えば、
ブルーハーツを好きになって、
同じジャンルのアーティストを聴いたり、
彼らのルーツ音楽を聴いてみたりするけど、
やっぱり、
ブルーハーツを「最高」としちゃうと、
他のバンドはブルーハーツには及ばず、
「代替物」にはなり得ないんだ。
また、
「リンダリンダ」で奮えた「僕」に
「トレイントレイン」は
代替物にはならない。
当たり前だけど。
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さて、
「代替物」とか「最高」とか、
決めているのは誰でしょう?
「僕」・・・だ。
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しかし、
「属性」「カテゴリー」は違う。
やっぱり誰かに創られてしまう。
文化、時代、通信技術・・・。
その時代によって、
「音楽」は表現の仕方を変えてきた。
「目的」も違ったかもしれない。
それらが「属性」に付随するものなのかもしれない。
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何かのジャンルに属する。
そしてそれが「カテゴリ」として選別され、
同じ仲間として、
プレイリストに加えられてゆく。
その「属性」の中で
異彩を放ち、届くべき人の耳に届けば、
それはその人にとっての
「唯一無二の存在」になるだろう。
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その「属性」は使い古される。
流行りは廃る。
「お笑い」が旬だった時代に
「お笑い」で人気を博し、
「お笑い」の属性が廃れた後も、
文化人や絵本作家や、ユーチューバーに
なって活躍し続けている
人も多くいるらしい。
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どんな時代になっても、
どんなジャンルでも、
活躍できる人。
才能あるんだなぁ〜
出来る人は
何をやっても出来るんだなぁ〜
なんて思ったりもするけど、
どうなんだろう?
テーマを把握し、
広い見解を持ち、
整え、的確なアプローチが出来る。
「賢い」・・・
う〜ん
アタマいいなぁ
とは思う。
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「光る才能」と言う。
その才能の「光」というのは
誰が決めるのか?
「活躍する才能」と
「光る才能」は
別のものだと思う。
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それでもいつでも「属」の中は
「玉石混合」。
誰が「私」にとっての
「玉」となるか。
それは「縁」であるのだけど、
やっぱり
アーティストとしては
世界の多くの人と
「御縁」があって、
「自分」の「表現」と
「世界」の「在り方」が
一致した人生を
歩めたら
幸せだろうな・・・
なんて想うのです。
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何らかの属性に加えてもらえるほどの
認知されるに至るまでも至らない、
「3人の月間リスナー」がいる程度の
僕です。
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何らかの属性にいながら、
個性が輝く。
そんなアーティストになることが
「デビュー」するための
最初のステップだと想います。
しかし・・・
属性を意識しながら、
個性的な表現を際立たせるって、
やっぱり才能だよなぁ〜
好きな人も
嫌いな人も、
みんな調子良く
ステップ踏んで、
ステップ出来た時があって、
クチコミにしろ
メディア戦略であったにしろ、
マスに拡がって、
「個」である僕のところまで
届いて来たんだよなぁ・・・
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なんて、想いを馳せた
お母さんを病院に連れて行き、
ようやく1人になれた
午後のひと時。
夕方には息子の家庭訪問。
ちょっとウクレレ練習する時間
あるかなぁ?
うたが、音が、言葉が、 もし心に響いてくれたなら サポートいただけたら嬉しいです。