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一言「音楽」と名詞化しても、みんな違うんだ。

将来の夢は?
進路希望はどうする?
進学? 就職?
ナニ系に進む?

わけがわからなかった。

分からずとも、
世の中はそういうもんだと、
合わせていればよかった。

努力しないで合わせられれば
かまわないんだけど、
それなりに努力が必要だったんだな。

我慢と努力に何か、
納得のできる
生き生き出来るビジョンがあればいいんだけど、
生き生きするのを今やめて
その先に、
何か生き生き出来る未来が在るのだろうか?

(「悟り」の境地へ行くための修行なんだろうか?
「色即是空 空即是色」・・・)

そんな高校生だった僕は、
大学進学率99%の進学校で、
進学も就職もせず、
消えるように学生生活を終えた。

唯一、名詞化出来る拠り所は
「『音楽』がしたい」だった。

ちょっと優しそうな友達に
心を許して
この言葉を話してしまったら、
「へ〜 じゃ、音楽系の専門学校とかが
いいんじゃない?」

・・・「系」じゃない。

「音楽」がやりたいんだ。
と言っても、
みんなが想っている「音楽」ではないんだ。

みんなは「音楽」を
どんなツールとして
捉えているんだろう?

それは多分、十人十色でしょ?

僕が高校生の時に、
熱心に読んでいた
「ブルーハーツ」や、
「RCサクセション」の
サクセスストーリーや、
彼らの初期衝動も、
僕の「音楽」とは違っていた。

「ビートルズ」や、
「SEXピストルズ」に
どんな衝撃を受けたのかは
僕には図り知れなかった。

僕が受けた
ブルーハーツやRCの衝撃とは
ちょっと違う感じがした。

「ROCK」がしたい。
「バンド」がしたい。
「音楽」がしたい・・・。

で、
もちろん当時の僕は
混沌としていた。

「『プロ指向』?
・・・う〜ん、そうなのかな?
『モテたいから』?
・・・う〜ん、そうなのかな?」


違いました。
若さや、時代に翻弄されていました。

描きたい感じがあったから。

描き留めておきたい『詩』が
描ききれずに
ずっとあったから。

だから描こうと想ったのです。


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