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お散歩中の出来事


ずーっと遠くまで真っ直ぐ伸びた道

遠く遠く先まで見通せるから気持ちがいい。ただ歩く
気持ちがいいから毎日歩く
最初は真っ直ぐ歩き続けると使わない筋肉が傷んだり 疲れたりすることの方が気分の良いはずの自分の少々邪魔をするかもしれない
でもそれは本当に最初の数日だけのこと
徐々に呼吸も歩くことも体に馴染み始める

長い一本の道を歩き続ける
いつもは自転車やバイクで通り過ぎたこの道もただ歩くだけなのにこんなに景色が違うなんて。

歩くことで気づいた景色 歩くときに感じる時間の心地よさに気がつく
心地いい風に頬を優しくなでてもらったと思うと 自然と微笑んでいた
そんな自分に気がついて
今があることに感謝と愛おしさの念が込みあげたことと同時にこれまでこのことに気付けなかったことも含めて涙ぽろ

目線の向こうに一輪の花に気がつく
たった一輪の柔らかなオレンジ色の花が優しい風にゆられて気持ちよさそうだ
なぜか一輪だけすっと背を伸ばして咲いたお花の可愛らしさに一目惚れ

さっきこぼれた涙はどこえやら

一本の一輪の花を前に腰を下ろしてじっと愛でる
何故ここにたった一輪だけ今ここに現れてくれたことにも「愛」を感じた
この植物たちの生き様を四季の顔と時が流れた際の木々の顔も見てみたいと自ずとそんな未来も気になり始めたこの散歩道。

散歩道歩く日々
会社出社前に20分ほどの余裕を持てば散歩道を歩くことができる
実際には45ふん前には家を出て少しベンチにも座ったりする
毎日変わるこの道の表情を眺めて愛しくなる

この散歩という時間が 自然と早起きにする
残業で23時を超えて帰宅する時も1駅前に降りて誰もいないこの道を散歩してみる
朝早くて夜も遅いのにもかかわらずそうすることで心のバランスを取り戻し 病気になることはない

自然を直視して 愛でる時間はいわゆる’瞑想’のよう



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