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犬好きの人と猫好きの人の性質の違い

 犬と猫と言えば、昔から人がペットとして飼う動物の2トップとも言える身近な存在である。
 しかしこの両者の持つ魅力は“可愛い”という共通点を除けば全く真逆のものである気がする。そしてそれゆえに犬の方が好きな人と猫の方が好きな人ではその人間性においても大きく異なる点があるように思うのだ。


 ということで新アカウントを作って最初のテーマは犬の魅力と猫の魅力の違い、そして犬好きの人と猫好きの人の性質の違いについて追究してみようと思う。


 そもそも今世間では犬と猫どちらが人気があるのかと言ったら、おそらくそれは猫だろう。何しろ今は空前の猫ブームとまで言われている時代である。

 しかし一昔前、それもほんの数年前くらいまでは明らかに犬の方が人気があった。猫の人気が犬を超えたのは本当につい最近のことなのだ。

 そして僕は猫ブーム到来よりもはるか昔から猫の方が好きな人間であり、さらに言うと猫人気が犬を超える時代が来ることをずっと予感していた。それも確信に近いほどに。

 ウソつけこのスカポンタンがと思うかも知れないが、ごく一部の人に対して猫ブームの予言を伝えていたのは確かだ。ウソだと思うなら「おせつときょうた」のおせつ氏に聞いてみなさいよ。


 ではなぜ僕が未来の猫ブーム到来を予想できたのかだが、その前にまず犬と猫の魅力の違いについての僕なりの考えを聞いていただきたい。まあどちらも飼ったことはなく実物とは軽く触れ合ったことがあるくらいなので、あくまで想像的要素が強いことをご了承いただいた上でだが。


 まず犬の魅力は何と言っても無償の愛だと思う。
 どんな時も主人に忠実でどんな時も自分のことを好きでいてくれる。そんな存在は人間の世界ではまあお目にかかれない。自分の行いを否定してきたり、自分がいないところでボロカスに悪口を言ったり、匿名でネットに誹謗中傷を書きこんだりもしない。
 そこらへんに糞尿をぶっこきまくったりはするが、そんなものはその大きな愛に比べれば問題ではない。

 常に一番の友達でいてくれる。それこそが犬の最大の魅力なのではないかと思う。


 対して猫はどうか。
 犬のように無償の愛を注いでくれるわけでもない。何なら自分になど興味すらないような態度をとる。気まぐれで家の中にいたりいなかったりするし、何だったら人間のことを下に見ているようにすら見える。

 しかし猫には猫ならではの不思議な魅力というものが間違いなくある。

 そして僕が思うにその正体は“丸み”である。

 フォルム的な丸みもそうだが、真髄はむしろ動きにあると思う。
 柔軟でしなやかな筋肉から生み出される一つ一つの動き。それを線で追うとそこにはある種芸術的とも言える滑らかな曲線が生まれるのである。バレリーナの動きを見ている感覚に近いかも知れないが、その角のない流水のような動きの曲線美に我々は無意識的に気持ち良さを感じているのではないだろうか。
 さらに言うと鳴き声一つを取っても犬の「ワン!」というアタック強めの鳴き声に対し猫は「ニャオ」。ここにも丸みがあるのである。
 一つの図形として見たときに「△」(三角)や「◇」(四角)のように角のある図形よりも「〇」の方が人は潜在的に見ていて安心する。その感覚に訴えかける猫の“丸み”に人は自然と癒しを感じているような気がするのである。


 つまり犬の主人への愛や友情といった関係性としての癒しに対し、猫の発する癒しはある種の優れた芸術作品を見るような、観賞する対象としての魅力が強いのではないだろうか。


 そしてもしそうだとすると何故かつては犬の方が人気があったのに、ここ数年で猫に目覚める人が多くなったのか。


 個人的にそれは根暗人口が増えたことと無関係とは到底思えない。


 ネット全盛のこの時代、直接人と関わらなくてもやれること(仕事、趣味など)はどんどん増えていっている。良い悪いは別として、それによって明らかに社交能力に乏しい人、つまり根暗野郎が増えたのは間違いない。

 根暗野郎は内向的なため、“接すること”を得意としない。勿論相手が犬であれば人間よりははるかにましだろうが、それでも自分の本質には抗えない。やはり接することが醍醐味の犬よりも一歩離れて観賞できる猫の方が肌に合うというものだ(勿論犬を苦手を言っているわけでなく、可愛いし好きだが、猫の方が合うというだけの話)。

 ピューロランドでも僕はグリーティングも勿論大好きだが、どちらかと言うとショーを観て癒される方が肌には合っている(つまりストーカータイプよりも盗撮タイプ)。

 また根暗野郎は同時にオタク気質も強いため、あるものに対して芸術性を見出す能力にも長けている。それにより存在自体が芸術的とも言える猫を好きだという人が増えたのではないかとも思っている。


 要するに社交性の高い人は犬の方が好きで内向的な人は猫の方が好きということである。

 だからこそネット開発がどんどん広まっていくことで、それはイコール根暗野郎の増殖、イコール猫好きの増殖につながることを僕は予感していたのだ。

 まあ勿論世の中には色々な人がいるので上記に当てはまらないという人もいるだろうが、あくまで大雑把な考察なのでただの一意見として受け取ってもらえればと思う。


 結局色々言ったところで“カワイイ”という絶対的な魅力の前ではただの屁理屈に過ぎない。


 要するに犬とか猫とかアヒルとかに囲まれて生きていたいってこと。


 ただ犬や猫よりもイグアナが好きだという人は多分猫好き以上に根暗だ。

よろしければお願い致します。お気持ち大切に使います。