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一大計画『プロジェクトZ』始動

テレビ、ラジオ、取材などこれまで色々なところでサンリオについて語らせていただいてきたが、いくらサンリオが有名とはいえ未だに世間では知られていない情報が多く、その中でサンリオファンでない人が皆一様にして驚くポイントがある。

それはサンリオキャラクターの数の多さである。

僕もしっかり数えたわけではないが現状500体近くのキャラクターが存在し、その圧倒的な数はサンリオ情報を伝える場合の序盤の“つかみ”として中々に効果的だ。

そしてそんな数多くのキャラクターの中には、キティちゃんやリトルツインスターズ、シナモンなどといったストレートに可愛いキャラクターも多い中で、明らかに見た目や設定が攻めすぎている珍妙なキャラクターも多いということも世間ではまだあまり知られていない。

そんな珍妙派のキャラクターの中でも非常にキャッチーでまず目につきやすい代表的(?)な存在がいる。


ゾウ自転車である。


ご覧の通り、ゾウが自転車に乗っているキャラクター。だから名前はゾウ自転車。砂をかけるババアだから砂かけババアみてえな発想である。工事現場で働いているおじさんを穴掘り人間と名付けているようなものだ。
しかも砂かけババアや穴掘り人間はババアや人間だからいいものの、ゾウ自転車に関しては自転車が後ろについているということは自転車が本体である可能性も考えられるのだ。
しかしプロフィールを見てもそのあたりは一切明記されていない。書いてあるのは『サイクリングも趣味のひとつ』。


『サイクリングも趣味のひとつ』?


名前に「自転車」とついているのにサイクリングはあくまで趣味のひとつ?つまり読書や映画、ネットサーフィンなど他にも色々あるうちのあくまでひとつ?


生き甲斐であれ。


とまあ少ない情報の中でツッコミどころ満載のこのゾウ自転車。世間的知名度は圧倒的に低いが、キティちゃんなどの可愛いキャラクターが多い中である意味非常に際立った個性を持つ魅力的なキャラクターであると僕は思うのだ。

そんなある時、僕の中で一つの壮大なプロジェクトがその産声を上げた。


ゾウ自転車を人気キャラクターにしよう。


このおたんこぴーは一体何を言っているのかと思うかも知れないが、実際のところ決して不可能なことではないような気がするのだ。
なぜなら僕の見解ではゾウ自転車は非常に大きな可能性を秘めているキャラクターであると思うからだ。(注:少し前にツイッターでつぶやいたキティちゃんのSPARKLEを見て思いついた計画とは全く別件です)

まず何といっても「振り」が生きている。世間一般の人がサンリオに対して抱いている正統派の「可愛い」というイメージを覆すゾウ自転車の珍妙っぷりは、お笑い的な見方で言う「落ち」としてこの上なく際立っている。言い方は悪いが他のサンリオキャラクターがある意味でゾウ自転車の引き立て役になってくれているのである。

そしてこの珍妙さ加減は、おそらく現代人にこそ響く魅力があると思うのだ。何しろ現代人はいわゆる“色物”が好きな人が多い。数年前に開催された『怖い絵展』や『猛毒展』が若い層に大人気だったことがその事実を如実に物語っている気がする。お笑いでもランジャタイや金属バットが若い子に人気であることを考えると、そういったサブカル臭漂う珍妙派を好む層というのは間違いなく一定数以上いるのである。

ゾウ自転車の狙いはまさにそこである。上で書いたように、この珍妙なキャラクターがサンリオのキャラクターであるという事実がまず面白いし、ゾウ自転車が人気になればなるほどエンタメとしてはさらに面白くなる(ちなみに他にも「笑う女」や「へーすけ」などといったパンチ力のあるキャラクターはいるのだが、珍妙派のアイコンとしてはゾウ自転車が最もわかりやすい気がする)。
そういった層の人達がゾウ自転車を面白がって口コミなどで広げてくれれば、人気キャラクターへの仲間入りも決して夢ではない気がするのだ。

そしてもしもゾウ自転車が晴れて人気キャラクターと呼べるところまで来た場合、僕の中で実現したら絶対に面白いだろうなと思う一つの理想がある。


それはゾウ自転車のピューロランドでのライブキャラクター化である。


想像してみてほしい。自転車をチリンチリン鳴らしながらグリーティングに登場するゾウ自転車を。シナモンと入れ替わりで登場するゾウ自転車の姿を。実現すればおそらく誰もが一度はこの珍妙なキャラクターと一緒に写真を撮りたくなるはずである。

とはいえ勿論それはまだ夢の話。本当に実現させるためにはやはり段階を踏んでいかないといけない。

では具体的にどのような段階を踏んでいくのかと言うと、まずは何と言っても知名度を上げること。やはり知名度がなければ人気も何もない。そしてそのためにはとにかく色々なところでゾウ自転車の名前を出すことである。ゾウ自転車というキャラクターを紹介し、知ってもらい、面白がってもらうことがこの計画の第一歩目となるのだ。
そして実を言うとそれは既にだいぶ前から個人的に始めている。僕の過去のnoteを見返してもらうとわかると思うが、ちょくちょくゾウ自転車の名前を入れなくてもいいようなところで入れこんでいたりする。またラジオなどでサンリオトークをさせていただく時も面白キャラクターとしてゾウ自転車の名前を出していることも多い。
そもそもこの計画自体、実は半年以上前から芸能サンリオ部の間で企んでいることでもあったのだ。いつかどこかのタイミングで発表しようと思っていたことだが、色々な事情により結局ここで発表することにした。

そんなわけでまずはゾウ自転車の知名度をアップさせること。そして勿論それは僕一人の力でどうにかしきれるものではない。同じようにゾウ自転車を面白いと思ってくれた人達がさらに広めてくれることで第一段階はクリアとなる。

そしてある程度知名度が上がってきたら今度は「ゾウ自転車のグッズを身に着けている」という面白さを狙いたい。つまり第二段階はグッズ展開である。
ゾウ自転車が世の中的に認知されてきたら「数いるサンリオキャラクターの中でよりによってゾウ自転車つけてんのかい!」というお笑いが通用する期間が一定期間あるはずなのだ。露骨にわかりやすいものなのか、よーく見たらいるくらいのものなのか、どんなタイプのグッズを出すかはまた大喜利になってきてしまうのだが。
これまた想像してみてほしい。一緒にお茶している友達がふと鞄の中から出した財布がゾウ自転車のものだったら…。その人の個性にもよるが大抵の人は面白くなるはずである。
なのでもし第一段階でゾウ自転車の知名度と人気が一定のレベル以上のものになったら、皆でサンリオさんに要望を出してグッズ展開してもらう、というのが現実的だろうか。

というわけで第二段階はグッズ展開。まあ正直ここまで実現すればそれだけでも相当凄いことである。

では第三段階はというと、人気次第ではもしかしたらここでもうライブキャラクター化もあり得るのかも知れない。その前にアニメ化などだろうか?(どちらがハードルが高いのかはよくわからない)
アニメ化…それもきっと面白いだろう。何しろ素材がいいのだから。

まあひとまず理想論として第三段階をライブキャラクター化としておこう。順調に人気が上がっていけばそれも夢ではない気がする。

そうして晴れてライブキャラクター化が実現し、グリーティングにゾウ自転車が登場するようになったとして、やはり人の妄想というものは止まらないもので、もう一段階上を望んでしまいたくなる。むしろこの計画の真のゴールはそこにあると言ってもいい。


即ちゾウ自転車のミラクルギフトパレード出演である。


まあこれはさすがにあまりにもハードルが高い。高いのはわかっているのだが想像するとやっぱり面白いのだ。ピューロランド最大のショーであり各界の一流どころが集って作り上げたおもいやりの結晶であるミラクルギフトパレード。そこにそうそうたるメンツに紛れてゾウ自転車がいたら僕は絶対に笑ってしまう。闇の女王の攻撃から逃げ惑うゾウ自転車。要所要所で聞こえてくるチリンチリンの音。挙句の果てにはマイメロ嬢などの一軍どころを追いやってフロートに乗って登場でもされたら死ぬ。
ただ勿論それではいくらお笑い的に面白くても元々の素晴らしい世界観が台無しなので、ゾウ自転車が登場するのはあくまで10回に1回程度。事前予告ありで。それならオリジナルのパレードを基本的には楽しみつつたまに変な回も見れるくらいなのでちょうどいいのではないだろうか。


とまあここまで実現したらそれはあまりにも凄すぎるが、世の中そんなうまくいくはずはないのである。
なのでとりあえずはゾウ自転車ライブキャラクター化。ここを目指して動いていこうと思っている。実現しないとしてもそれに向かって全力で動くだけでも面白いはずだ。勿論実現したらもっと面白いのであくまで全力で。

ひとまずはまだまだ知名度の低いゾウ自転車の存在を世に広めること。そのために僕はこれからも各所でゾウ自転車の名前を出していこうと思っている。この記事を読んでくださった皆様も、もし少しでもゾウ自転車に興味を持ってくれたなら面白半分でこの計画に乗っかってくれればこれ幸いである。


この大いなる計画を今より『プロジェクトZ』と名付ける。



気が向いたらお願い致します。サンリオ資金にさせていただきます。