Guppy's Factory サブスク解禁について
What's A Guppy's Factory?
かれこれ25年前､下北沢にあるレコード会社UK.PROJECTにお世話になっていました｡
その頃に出会った2つのバンド､SoakとTableをリリースする為に社内レーベルとして作ったのがGuppy's Factoyです｡
※なぜGuppyかと言うと､スマイリー原島さんとかイノマーに自分がそう言われてたからw
90年代後半の東京アンダーグラウンドシーンでは､渋谷系〜下北沢ギターポップ(サニーデイ・サービスとかエレグラとかペンパルズとかがこのシーンからメジャー化)〜メロコアとかスカコアといったトレンドの流れを経ている中､ロフト系(下北沢SHELTERや新宿LOFT)､三軒茶屋ヘヴンズドア､高円寺20000V等ではUSオルタナティヴを源流とするラウドなサウンドとメランコリックなメロディーを主な特徴とするシーンも存在していました｡
現在でも名前が出てきそうなバンドとしてはPEALOUT､WRENCH､Naht､Nails Of Hawaiian､54-71､BP.､bloodthirsty butchers等､他にも数多くのバンドがシーンを形成していました｡
SoakとTableもそのシーンで自分は出会う事になります｡
出会った当時はタワレコ某店のインディーズ担当として､様々なアーティストを応援する立場でしたが､彼らと出会い｢自らの手で送り出したい｣と言う欲が強くなった時に幸運にもUKPにお世話になり､本レーベルを立ち上げました｡
各バンドについて
Soak
1995年: 海外ツアー等精力的に活動し､COALTAR OF THE DEEPERSやAtomic Fireball等とも交流の有ったFaith Of BlindのOkubo (Vocal, Guitar)と静岡から上京して来たKawae(Vocal, Bass)が出会い結成｡
この2人に元Faith Of Blind のMuraoka(Drums)が加わり本格的に活動開始｡
1997年: ｢Lost - EP｣をリリースする
Track List
1.Lost
2.Ordinary
3.The Slow Tide Of Time
4.Timidman
5.The Point (Prologue)
6.Side of this way (Demo 1996) [Bonus Track]*
*配信のみ限定の未発表曲
1998年: アルバム｢album｣をリリース
Track List
1.Plod My Way
2.My Greatest Life
3.In These Place
4.One Short Day
5.Piss
6.That's About It
7.Scrappy Sleep
8.It's So…
9.Voices
10.The Point
その後はKOGA RECORDSよりfivesnatchとのスプリットEPをリリースしたり､コンピレーションアルバムへの参加を経てミニアルバム｢Usual｣をリリース後､活動休止する｡
その後､Okubo (Vocal, Guitar)とMuraoka(Drums)はRIPCORDのYANA(Vocals, Guitar)とZEPPET STORE/Lucy's Driveの中村雄一(サポートBass)とbouu…を結成し､ミニアルバム｢mixed cake's (2015)｣をリリースする
2018年にbouu…活動休止後､Okubo (Vocal, Guitar)とMuraoka(Drums)はp.9999を結成､2023年､ZEPPET STORE/Lucy's Driveの中村雄一がエンジニアとして参加したEP｢anything left behind｣をリリース｡
一方､Kawae(a.k.a.テツ)はBP.のベーシストとして活動､2013年の再始動作｢THE NEW BP.｣にも参加する｡
BP.活動休止後､イチマキ(Vocal, Guitar/BP., RUDOLF SCHMIDT, COALTAR OF THE DEEPERS)とキュビノワを結成､EP2枚とシングル1枚他をリリースし､精力的に活動中である｡
Table
THE MAGNETS～BEYONDSのベーシストとして活動していた中村修一(Vocal, Guitar)が結成したBADGE714を母体に中村がギター専任からボーカル兼任に中村明日香をドラムに迎え714となり､GRUBBYの初代ベースだった村松剛(TAKESHI)が加入しTableとして活動を始める｡
BEYONDS後期のギター､岡崎善郎も所属するPEALOUTと共同企画を行い､東京アンダーグラウンドシーンの良質なバンドを紹介しつつ､バンドの活動範囲を広げていく｡
当時の共演バンドはWRENCH､Co/SS/gZ､GOD'S GUTS､POWDER等
1997年: WEDGEとのスプリットEPをリリース｡
1998年: 1st アルバム｢gap｣をリリース｡
Track List
1.ゼリィ
2.ドア
3.翼
4.サファリパーク
5.ガラスの切口
6.抽象画
7.うみ
8.熱帯樹
アルバム発売直前の97年12月､新宿LOFTで行われたGARLICBOYS主催イベント(w/KEMURI)を最後に一時活動休止｡
2003年､新たなベーシストを迎え活動再開､2005年にWeatherとのSplit E.P.(レコ発ライブ at 下北沢SHELTERではNahtと解散直前のPEALOUTが出演)をリリース､2011年にはミニアルバム｢SHUTTER｣をリリース｡
2019年にはメンバーチェンジを経てミニアルバム｢オレンジの世界｣をリリース
現在は自らのレーベルNARROW GAUGE RECORDSを運営し､数多くのエモーショナルなパンクバンドを紹介しつつ､ベースレスのツーピースバンドとして全国で多数のライブを展開している｡
多分､間違いなく自分の青春だった
･･･とバンド紹介だけでほぼ埋まってしまいました(汗)
両バンドとも､前述のUSオルタナティヴ・マナーから派生した音楽性ながら､楽曲の高いクオリティとバラエティ豊かさ､バンドとしての個性に強く惹かれ､後世に残したい思いで作り出した3作品です｡
その3作品を四半世紀を経た今､サブスクリプションで再び世に広めるべくレーベルを限定復活する事になりました｡
ここに至る過程でお世話になった古巣UK.PROJECTの皆さんと各バンドのメンバーと関係者の皆さん､そして音楽を聴いてくれている全ての方にこの場を借りて御礼申し上げるとともに､末永く作品を愛して頂ける事を祈っています｡
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