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20240731 スペインからの刺客と龍角散

山の中の人口がどんどん増加している。世界各国から演劇関係者が集まりつつあり、ものすごく山奥なのだが国際色が豊かで、若い人も多いので活気が満ちている感じがする。8月に入り、本番も近づいてきているので俳優たちの集中力も自ずと増してきている。

▼この山の中の演劇はいわゆる演劇のための演劇、というものではないのでリハーサルの進行もおのずと東京のそれとは異なっていて、例えば台詞も入っているし照明もデザインができているし衣裳も完成しているし、いつでも万全の状態で通して上演できる状態になってから、更に数か月の稽古がある。

▼トレーニングもリハーサルも休むことなく毎日あって、全体のトレーニングとパート毎のリハーサルとで一日はあっという間に終わってしまう。各所の劇場ではそれぞれの作品の稽古(今年は三作品)が進行していて、さらに外部からやってくる人たちもいて、昼も夜もそこかしこに人がいてなんだかにぎやかである。

▼一俳優としては東京で暮らしている部屋よりもはるかに広い部屋でのびのびと生活しながら食事もおいしく、他のアルバイトや些末な用事に追いかけられることなく演劇に集中できるので日々がとても充実している。同時にこれでろくに成果を上げられなかったらいよいよやばいという危機感と隣り合わせでもある。

▼朝起きて洗濯物を畳んだりお風呂掃除をしたりして、身支度をして自転車で田んぼ沿いの長い坂を下るともう劇場である。都会のようなコンビニやラーメン屋といったものはないけれども道沿いにお豆腐屋さんがあって、このお豆腐屋さんでは新鮮な豆腐と厚揚げをいつでも買うことができるので重宝している(無人販売なのにペイペイも使える。おからもただでもらえる)。

▼山なので8月に入るともうすこし秋の気配を感じたりもする。野外劇場での作品のリハーサルはこれから本番を迎える。スペイン、チリ、中国と各国から集まってきた人々で毎日稽古をしていて、昨日はスペインの彼が「声がなくなっちゃった」といって龍角散の粉末をAmazonで注文していた。自転車を飛ばして朝食へと向かう。

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◆日本全国の73名の方々から535,000円の応援をいただき、資金調達が無事に成功しました。ありがとうございました!!
【平泳ぎ本店 クラウドファンディングについて】
「一枚の舞台の床が、才能のゆりかごに。
野外で自由に演劇を上演できるようにするための所作台をつくりたい。」

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平泳ぎ本店/Hiraoyogi Co. 第8回公演
戸山公園野外演劇祭参加作品
『若き日の詩人たちの肖像』
2024年 5月17日(金)ー19日(日)
各日18時30分開演(17時45分受付開始・開場)
※雨天決行
於:戸山公園(箱根山地区)陸軍戸山学校軍楽隊 野外演奏場跡
https://g.co/kgs/Ksc4VNJ
【チケット】
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02czx9t72zj31.html
【公演詳細】

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