平泳ぎ本店 H i r a o y o g i C o .

東京で2015年より活動開始。メンバー全員が俳優であり、俳優主体の創作を行っています。…

平泳ぎ本店 H i r a o y o g i C o .

東京で2015年より活動開始。メンバー全員が俳優であり、俳優主体の創作を行っています。 俳優自身の発想を基にディバイジングで様々な演劇手法を駆使しつつ、凝ったシーンを造形していく創作方法に特徴があります。 「真剣に演劇について悩んで、真剣に演劇を愛する」(クリス・グレゴリー氏)。

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向こう10年間の計画に向けて、平泳ぎ本店/Hiraoyogi Co.の活動をサポートしていただくための、日々の活動報告です。 毎日の連載と、不定期の活動報告などをお届けします。 舞台芸術、演劇や文化に関心のある方にご参加頂ければ幸いです。

  • かえるのおたま

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「かえるのおたま」について。

平泳ぎ本店/Hiraoyogi Co.として2024年からいよいよ、これから10年間の目標に向けてより具体的な活動を充実させていくことができればと考えるようになりました。 1.【10年間の活動目標】 2.【「かえるのおたま」をはじめます。】 1.【10年間の活動目標】 平泳ぎ本店/Hiraoyogi Co.は2015年より東京で演劇活動をつづけて来ましたが、いろいろな場所でのさまざまな出会いを経て、これからの10年間で三つのことを叶えたいとはっきり考えるようになりました

    • 20241102 天文館にて

      あるとき、同期の結婚式のために鹿児島にいた。初めて飛んで行った鹿児島の上空は飛行機の窓から見ると緑が多くて、「この距離をはるばる江戸まで出てきて明治維新をやったのか、薩摩の人たちは!」と思うとはるかな気持ちになった。同じく鹿児島から高校を卒業して10代で東京へ出てきていた同期の心境を、そのとき初めてきちんと想像してみたような気持ちがした。 ▼結婚式は心がこもっていて、とてもあたたかなものだった。高校のダンス部で活躍していた彼女の溌剌としたダンスや明るさ、チャーミングさを感じ

      • 20241101 #馬場経ラジオ 100回記念放送へ

        曇りの日が多くなり、街では学園祭でちょっとにぎわいつつ、もう2024年も残すところ二か月か!と思うとびっくりである。とはいっても残り二か月で制作のお手伝いがあったり、自分自身のソロパフォーマンスがあったりしてやるべきことはそれなりにたくさんあったりする。 https://www.youtube.com/live/X5t-5RNsMPQ?si=DDLIS-H7M8ogKuW7&t=10331 ▼先日は戸山公園の野外演劇祭でお世話になっている高田馬場経済新聞さんのラジオの10

        • 20241031

          とある裁判(令和4(ワ)第29876号)の傍聴へ行った。裁判の内容については公に記録も残されていて、実際の裁判所でのやりとりをもとに裁判官の方々が判決を下されるのでそれ自体をどうこう、ということではないのだけれども、結局心の中にしこりが残っているので書いておこうと思った。(原告と被告どちらの側に立つ、というわけでは決してない。そんな風にはこの件にコミットできない。) ▼裁判の最後の最後、裁判長の方が被告に「今でも原告に対して謝ろうという気持ちはありませんか」と聞かれて、被告

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        • 2024年5月11日 オープンリハーサルのお知らせ

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        • 平泳ぎ本店 土浦合宿

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          20241102 天文館にて

          あるとき、同期の結婚式のために鹿児島にいた。初めて飛んで行った鹿児島の上空は飛行機の窓から見ると緑が多くて、「この距離をはるばる江戸まで出てきて明治維新をやったのか、薩摩の人たちは!」と思うとはるかな気持ちになった。同じく鹿児島から高校を卒業して10代で東京へ出てきていた同期の心境を、そのとき初めてきちんと想像してみたような気持ちがした。 ▼結婚式は心がこもっていて、とてもあたたかなものだった。高校のダンス部で活躍していた彼女の溌剌としたダンスや明るさ、チャーミングさを感じ

          20241101 #馬場経ラジオ 100回記念放送へ

          曇りの日が多くなり、街では学園祭でちょっとにぎわいつつ、もう2024年も残すところ二か月か!と思うとびっくりである。とはいっても残り二か月で制作のお手伝いがあったり、自分自身のソロパフォーマンスがあったりしてやるべきことはそれなりにたくさんあったりする。 https://www.youtube.com/live/X5t-5RNsMPQ?si=DDLIS-H7M8ogKuW7&t=10331 ▼先日は戸山公園の野外演劇祭でお世話になっている高田馬場経済新聞さんのラジオの10

          20241101 #馬場経ラジオ 100回記念放送へ

          20241031

          とある裁判(令和4(ワ)第29876号)の傍聴へ行った。裁判の内容については公に記録も残されていて、実際の裁判所でのやりとりをもとに裁判官の方々が判決を下されるのでそれ自体をどうこう、ということではないのだけれども、結局心の中にしこりが残っているので書いておこうと思った。(原告と被告どちらの側に立つ、というわけでは決してない。そんな風にはこの件にコミットできない。) ▼裁判の最後の最後、裁判長の方が被告に「今でも原告に対して謝ろうという気持ちはありませんか」と聞かれて、被告

          20241030 メガバンクの窓口で

          自分の劇団の口座をつくろうと思って近くのメガバンクの窓口に行ったことがあった。劇団をつくったばかりのころ、そういう現実的な、というか社会的な手続きをするのがなんだか楽しくて、たとえば名刺をつくったり、たとえば口座をつくったり、小学生の社会見学みたいな気持ちでそういう手続きに取り組んでいた。 ▼演劇の団体なので、団体名がまあちょっと変わっているというか、一般社会に照らしてみたらふざけているのでメガバンクの窓口で手続きをするときも事務員のお姉さんがちょっと半笑いというか、圧倒的

          20241030 メガバンクの窓口で

          20241029 人の振り見て(なんか見た)

          自分が本当のところでは何を望んでいるのか、ということについて考えている。「ことばではこう言っているけれども、心の中では本当はこう思っている」というようなことがある。言行の不一致、本音と建前みたいな、知らず知らずの間にそのエラーの幅が大きくなると、致命的な不具合を起こしてしくじったりするんだろうな、ということをこのところ考えている。 ▼演劇に関わる集団を主宰する、というのは結局のところ「これがやりたい!」と一番最初に言い出して、そこに人に集まってもらう、ということではある。は

          20241029 人の振り見て(なんか見た)

          20241027 ビール偏愛

          「お酒は飲みますか?」 「ええ、人並みに、まあ…」 「飲むときは何を?」 「だいたいビールですね、ずっとビールで、大丈夫です」 「お腹いっぱいになっちゃいませんか?」 「なんないですね、なんないです。もうずっとビールだけ飲んでいれば私は大丈夫なんです」 というくらいには、ビールが好きではある。生ビールはもちろん好きだし、瓶ビールも、珍しい各地のブリュワリーのこだわりの缶ビールもまた、大好きなのだった。 ▼数年前、コロナ禍で暇を持て余していた頃にYouTubeでもやるかと思っ

        記事

          20241030 メガバンクの窓口で

          自分の劇団の口座をつくろうと思って近くのメガバンクの窓口に行ったことがあった。劇団をつくったばかりのころ、そういう現実的な、というか社会的な手続きをするのがなんだか楽しくて、たとえば名刺をつくったり、たとえば口座をつくったり、小学生の社会見学みたいな気持ちでそういう手続きに取り組んでいた。 ▼演劇の団体なので、団体名がまあちょっと変わっているというか、一般社会に照らしてみたらふざけているのでメガバンクの窓口で手続きをするときも事務員のお姉さんがちょっと半笑いというか、圧倒的

          20241030 メガバンクの窓口で

          20241029 人の振り見て(なんか見た)

          自分が本当のところでは何を望んでいるのか、ということについて考えている。「ことばではこう言っているけれども、心の中では本当はこう思っている」というようなことがある。言行の不一致、本音と建前みたいな、知らず知らずの間にそのエラーの幅が大きくなると、致命的な不具合を起こしてしくじったりするんだろうな、ということをこのところ考えている。 ▼演劇に関わる集団を主宰する、というのは結局のところ「これがやりたい!」と一番最初に言い出して、そこに人に集まってもらう、ということではある。は

          20241029 人の振り見て(なんか見た)

          20241028 パス

          小学2年生の頃、クラスで毎日配られる「パス」という日誌みたいなものがあって、クラスの人たちの作文や絵やなんかが朝の会で白黒印刷の藁半紙一枚で配布されて、みんなでそれを読むという時間があった。作文はみんなの手書きの原稿がそのまま縮小印刷されたりしていて、「あの子はこんな字なんだ」というのがわかったりして、その「パス」のことが結構好きだった。 ▼「パス」というのは「もし必要なかったら”パス”してもいいんだよ」という意味で、相手がたとえ子どもであっても自由を重んじるその先生のスタ

          20241027 ビール偏愛

          「お酒は飲みますか?」 「ええ、人並みに、まあ…」 「飲むときは何を?」 「だいたいビールですね、ずっとビールで、大丈夫です」 「お腹いっぱいになっちゃいませんか?」 「なんないですね、なんないです。もうずっとビールだけ飲んでいれば私は大丈夫なんです」 というくらいには、ビールが好きではある。生ビールはもちろん好きだし、瓶ビールも、珍しい各地のブリュワリーのこだわりの缶ビールもまた、大好きなのだった。 ▼数年前、コロナ禍で暇を持て余していた頃にYouTubeでもやるかと思っ

          20241026 時にはサッカー選手のように

          あらかじめ覚えた言葉を人との関係(俳優・観客)の中でおもしろく発語する、というのが演劇の基礎的な要件だよな、と思う。台本を持ったままでは「リーディング」だし、リハーサルでもある段階までは台本を読みながら進めることもあるけれど、そこから先演劇を”より演劇”にしていくのは「覚える」という作業だな、と思う。 ▼たとえばリーディングなら、本や紙のページをめくるという動作が時間の経過を担保してくれる。というか本や紙という物質が、そのまま時間を引き受けてくれる。演劇はだから、その時間の

          20241026 時にはサッカー選手のように

          20241025 So, Theatrical?

          ちょうど私くらいの世代(30代半ば)というのはいろいろな価値観が入れ替わっていくその接点みたいな”ジェネレーション”であって、それは昭和の価値観と平成の価値観、そして令和の新しい価値観という、言ってみれば三つの価値観の汽水域みたいな世代に育ってきたような感覚がある。 ▼「ん、なんかこれ嫌だな」という、たとえばスポーツや表現、社会の中の暴力的なところが少しずつコンプライアンスやポリティカルコレクトネスによって矯められていくのを眺めながら、それが心安らかでもあり、それでもその流

          20241024 縦のものを横に、横のものを縦に

          文章を書く人でも、たとえば紙とペンで書いているのか、パソコンで書いているのか、スマホで書いているのか、タブレットで書いているのかさまざまな形があると思う。最近だと音声入力を使っている人もそれなりの数いたりする。 ▼太宰治とかもある時期の作品は口述筆記だったりするので、喋って記述というのもひとつの定型なのだろうなと思う。最近は音声の判定もかなり精度が上がっていて、手で書くのとほとんど遜色ないくらいの正確さで記述していくことができる。 ▼口に比べて、手は遅い。『アルジャーノン

          20241024 縦のものを横に、横のものを縦に

          20241023 ちまちまと手仕事

          手を動かして何かの作業をしている時間が好きだ。それもただ自分であてどなく何かをするのではなくて、誰かからやり方を教わって、その正しい手順を守りながら何度も繰り返して、教わった通りにできるようになってから少しずつそれを自分なりに洗練して、綺麗かつ迅速にできるように整えていく。そんな一連の手続きが好きだ。 ▼演劇にも音響・照明・舞台・衣装…といろいろなセクションがあって、俳優でもだいたい一つか二つのセクションのお手伝いをすることがお決まりになっている。もともとの興味から私は制作

          20241023 ちまちまと手仕事

          20241022 演劇の減量(筋量もってかれてますよ)

          漫画の『BECK』が好き、ということがあって、音楽と演劇の違いはあれど”ライブの感動”みたいなものを素朴に私は信じている。それがどれだけ自分が今取り組んでいる演劇というフォーマットと相性が悪いとしても、なんかそういう、たくさんの人を前にしたライブイベントというものの可能性を今でも割と信じている。客前に立って人間がどれだけできるかという可能性、と言ってもよさそうな気がする。 ▼さて「大勢の人がひととき同じものを信じる」というと「なんだ全体主義か!?なんて前時代な…」というきも

          20241022 演劇の減量(筋量もってかれてますよ)

          20241021 ピクニック・パーティ・パレード

          いちおう演劇というものをやっているので、思い切って言ってみるとすれば演劇を通じて社会に参画しているということでもある。こうして書いてみるとなにを大げさな、と我ながら思うけれども実際まあそういう側面もあるのであながち間違いではない(はずである)。 ▼演劇を上演するということに関して、作品そのものをどうするかということとはすこし異なるところでずっとストレスを感じていることがあった。ストレス、というか「考えてみればこのことを不満に思っていた」という程のことで、それは自分の主催する

          20241021 ピクニック・パーティ・パレード

          20241020 虚を衝くディスタンス

          「ノーモーションでぶん殴る」ということばがある。そういうイメージ、というか、実際に物理的にぶん殴る訳ではなくて、虚を衝く間尺で何かしらの表現を(やや暴力的に)差し込んでくる感じ、というのが個人的なイメージに近い。そういう表現に出会うとだいたい「ああおもしろいな」と思っている。 ▼「ノーモーション」の対義語は言ってみれば「おおきく振りかぶって」ということになるだろうか。どれだけ強い打撃だとしても「せーの!」と大きなテイクバックをとって見え透いた軌道で撃ち込まれたら、まあ多少な

          20241020 虚を衝くディスタンス

          20241019 東京の匂い

          自分の進路ということに関して、学生の頃はなんとなく「たぶんここに行くんだろうな」と思っていて、実際その通りの学校へと進むことになった。とくに根拠らしい根拠は実際なくて子どもの頃に読んだ本や、当時気になっていた作家のプロフィールを見ながらぼんやりとそう想像していたのだった。 ▼高校生の時、何度か東京へ来たことがあった。オープンキャンパスのためであったり、ふとインターハイを見たくなって千葉へ行ったついでであったり、東京に暮らしていた姉を頼りにやってくる東京はただ歩いているだけで