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Wisdom(知恵)とKnowledge(知識)のちがい

(※この記事は、2017年9月2日に書いたはてなブログからの転載です)

Wisdom: the ability to use your knowledge and experience to make good decisions and judgments.
(意訳) よい決断・よい判断をするための、あなたの知識・あなたの体験を利用する能力

➡ あくまでも「利用するための能力」

Knowledge: understanding of or information about a subject that you get by experience or study, either known by one person or by people generally.
(意訳)体験や学びでゲットした、あることに関する意味を知ること

➡ あくまでも「知ること(知っている状態)」

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Understand: to know the meaning of something.
(意訳)何かの意味を知ること

➡ 知っていればOK

Comprehend: to understand something completely.
(意訳)何かについて「完璧に」意味を知ること

➡ "完璧"にかどうかが大事!

Know: to have information in your mind.
(意訳)自分の心の中に情報を持つこと

➡ 自分の心の中にあるってことが大事(外部では駄目!)

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コトバンクによると「知」というのは、

物事の本質をしる。対象を心に感じ取る。

とあります。

Knowの定義に「mind」という言葉があるので、分かりやすいですね。心で感じ取れているかどうかって凄く大切なことなのです。 つまり、何かを「頭」で覚えている状態は「知」ではなく「知識」。心で感じ取れているからこそ「知」、本質を理解していなければならない。

個人的には、論文って著者が発見した「知」を第三者でも再現可能だと証明するための文章だと思います。本当に面白い論文は、それこそ物語りのように読者に語りかけてきます。

僕の恩師である東京藝術大学の須永剛司教授は、本当に「知」というものを操つります。(自分の道具にして、使いこなしています)。目の前で、使いこなすとは、こういうことなんだということを何度も目の当たりにしました。

そのためには、例えば、一冊の翻訳された本を読むことに対しても、分からない日本語表現があれば、英語の原書に立ち戻り、英単語を調べます。その英単語の意味が分かりづらかったら、英英辞典で調べています。また、難しい漢字表現が出てきたら、それを大和言葉になるまで分解します。ここまで精読して、はじめて「知」になる(道具化する)んだと気づかされました。

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