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【本棚② 】『日本でいちばん大切にしたい会社』坂本光司著 〜日本理化学工業について

弟がお世話になっていた就労施設に、諸々の事務手続きのために伺った。
せっかくなので、事務手続きが終わった後、弟がいつも作業していたことをボランティアとして手伝ってみることにした。

その時の事は、まだ咀嚼しきれていないので改めて書き記すことにしたいと思っているのだけど、知的障害者の雇用を長きにわたり促進してきた日本理化学工業について書かれた本を最近3冊読んだ(読み直した)。

日本理化学工業

日本理化学工業は、主にダストレスチョーク(粉の飛ばないチョーク)を製造しており61年前から知的障害者の雇用を積極的に行っていて社員の7割が知的障害者という会社。
2009年に「渋沢栄一賞」を受賞したり、カンブリア宮殿に出演されたこともあるのですっかり広く知られた企業となっている。

『日本でいちばん大切にしたい会社』

まずは、経営学者 坂本光司先生が出版した『日本でいちばん大切にしたい会社』を読み返す。

会社は誰のためにあるのか?

「会社には五人に対する使命と責任があり、それを果たすことが会社経営だ」と
坂本先生は説いています。その五人とは、

1.社員とその家族を幸せにする

2.外注先・下請企業の社員を幸せにする

3.顧客を幸せにする

4.地域社会を幸せにし、活性化させる

5.自然に生まれる株主の幸せ

従業員満足度があり、外注企業からの満足があって
初めて顧客満足が生まれる。
そして地域になくてはならない企業となれば、
結果として利益は後からついてくる。

いちばん大切なことは会社を継続させ、
多くの人を満足させ続けることである。

そんな「日本でいちばん大切にしたい会社」の一つが
日本理化学工業と紹介されています。

人の役に立ち、人に必要とされる喜び

「導師は人間の究極の幸せは
人に愛されること、
人にほめられること、
人の役に立つこと、
人から必要とされること の4つと言われました。
働くことによって愛以外の3つの幸せは得られるのだ。
私はその愛までも得られると思う。(元会長 大山 泰弘)」

日本理化学工業では、知的障害者が作業しやすいように環境を整え
誇りをもって働き収入を得て、自律した生活を送れるようにされています。

日本理化学工業のような志の高い経営理念を持った企業が一社でも多くなって欲しいと思い、また、消費者としてそのような企業に賛同し購買活動を行うこと等で企業を応援していきたいと思いました。





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