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自己肯定感は人との関わりの中で高まるって、それやっぱり違いますよね!?

「自己肯定感は人との関わりの中で高まるって、それやっぱり違いますよね!?」若者への人材基盤教育を通して教員の方と話すとき、20~40歳台の先生の中には、冒頭のようにモヤモヤを解消できたと仰る方がいます。

経験あるベテラン教員の中には、「人の役に立つ自己有用感を増やすことと、成功体験を積み重ねることが、生徒の自己肯定感に繋がる」と信じて疑っていない人が多いと。でもそんなわけないよね?と、自分たちはずっと思っていたと。

自己有用感で自己肯定感が高まるなら、たとえば、毎日100人の患者さんのサポートをする看護士さんや、毎日数百人を乗せて運ぶパイロットやCAの自己肯定感は全員高いことになります。仕事や活動を通して人と関わらない人の自己肯定感は全員低いことになります。

成功体験が自己肯定感に繋がるなら、たとえば、事業を成功させた人たちや、夢を叶えた有名人の自己肯定感は全員高いことになります。成功体験が未経験の赤ちゃんの自己肯定感は全員低いことになります。

自己有用感も成功体験も、他者からの承認も、自己肯定感に繋がることはあります。でもそれは、ある条件下での話です。そもそも心の中に「火種」があるのかどうかです。

火種がないのに、薪をくべても、炎にはなりません。

火種があれば、薪をくべただけ、炎は高く燃えます。

火種とは、自己存在感です。そもそも自分には・人には、価値と可能性があることを本人が「思い出して」いるのか?です。そのことを忘れていれば、火種は消えている状態です。100トンの薪を集めても、火種は生まれません。別物です。

自分には元々価値があると自覚していないのに、いくら人の役に立ち、成功体験を増やしても、自分の価値や可能性は一向に信じられません。薪をくべすぎて、火種が行方知れずになることも多々あります。

経験豊富なベテランの先生たちは、「謙虚で、集団のなかで生きる日本人は、人との関わりの中で自己肯定感を高めるものだ」と考え、疑っていないかもしれません。でもそれは、火種がある前提です。しかし、そもそも火種があるのかどうか?そこに議論は向かない。なぜ??なぜ火種を無視して、薪に飛び付くのか??それが、若い先生たちの疑問であり、もどかしさです。

日本人だけ異なる方法で自己肯定感が高まる訳ではありません。体重を増やす方法に人種が関係ないように、人材基盤形成の基礎も人類皆同じです。しかし、火種に目をつぶってきた人が多くいるのが日本かもしれません。

たとえば、多国籍スタッフへの文化教育で、敢えて受講者さんにこのような質問をします。

Why do you think you are vaulable?

「なぜあなたには価値があると思いますか?」

●日本人受講者はこう答えます。

I'm not sure I am vauable, but if so, I am gentle to people...「自分に価値があるかどうかは分からないけど、もしあるならば・・・」

●外国人受講者はこう答えます。

Why??? You think you are not?? It's funny^^

「なぜって?逆に価値がない理由でもあるの??ウケる笑」失笑に近いリアクションが返ってきたりします。

もちろんどう思っても自由です。ただ、グローバル環境でも活躍できる人材教育が私の仕事なので、その場合は、自分に価値と可能性があるという自覚=火種があることがすべてのベースになると伝えます。異文化?コミュニケーション?英語?多様性??それは、あとですよね^^基礎が先です。

経験豊富な先生たちが火種に関心がないのは、そういう教育が今までの常識だったからかもしれません。人の役に立つことが自分の価値を高めたり、確かめる方法だとされてきたのかもしれません。そうやって生きてきた人たちが、この社会を作ってくれ、そこに私たちは生きています。良い悪いではありません。

その考えでは、もしかすると、現実的に人と関われない人は、価値がなく、自分の価値を確かめる術がないことになり兼ねません。そのせいで、苦しい思いをしてきた人たちはいるかもしれません。日本人の幸福度が低いとされる原因の1つ「他者許容度の低さ」に影響しているかもしれません。

だからこそ、火種を無視できないと感じる人たちが、これから教育を進化させていけば良いのかなと思います。そして、これから始まる教育プロジェクトで、共に力を合わせましょう。近いうちにリリースします。

※「自己有用感で自己肯定感は高まるのか」

https://kizuna-global.com/self-esteem-increases-just-by.../


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