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コミュニケーション能力は、コミュニケーションをとれる関係を築ける能力。

ダンスをコミュニケーションツールとして日々レッスンしています。

コミュニケーションツールとしてのダンスを伝えるには、生徒さんとのコミュニケーションが絶対必要になります(笑)。しかし、この部分でよく躓きます。

なぜなら、生徒の皆さんは先生の言うことは聞かなければならないと思っているからです。

「先生の言うことは正しい、だから黙って従う」といった感じです。

しかも生徒の殆どが年配の方なので、この傾向がかなり強いのです。こんな一方通行ではコミュニケーションが取れているとは言えません。

ですからレッスンでは、この「先生絶対信仰」を崩す作業を行います。先生と生徒の関係は変わらないので、崩せるだけ崩していきます。

まずは話し方から変えます。高い声のトーン、友達と話すようなフランクな口調、ゆっくり話す、笑顔等で緊張感を取り除きます。

次は動作。動きをオーバーにして笑いをとりに行きます。子供の頃によしもと新喜劇を見ていた私は、それを参考にアクションしています。たまにズッコケたりもしています。

最初はビックリしたり引いたりされますが、続けてやれば少しずつですが笑いが出てきます。生徒さん同士が小声で話し始めたりすることもあります。そうしたら「なになに?」と絡んでいきます。

最終的には自分を「話しやすい先生」にしたいのです。ただ、やりすぎるとまた緊張されるので塩梅が大事ですね。

だいたいレッスン3回程度での緊張緩和を目指しています。そして、生徒さんから何か話し始めたらひたすら聞きます。すると「先生はどう思いますか?」的なコメントが出てくるのです。

そうなれば成功です。あとは会話と動作でやりとりをしていきます。

気をつけているのは、急にこちらの意見をババババーっと放り投げないことです。一回でも緊張感を与えると振り出しに戻ってしまいますから。

コミュニケーションは相手と良好な関係が築けていないと難しいのです。相手とスムーズにコミュニケーションを行える、そんな関係を築けるのがコミュニケーション能力だと思います。

立場の違いもあるので、相手によって手段を変える必要があります。簡単ではありません。しかし、手段は必ずあります。

相手といい関係を築きたいと心から思っていれば続けることができる。そして最後には必ずコミュニケーションがとれる。そう信じています。

あなたの素敵な1日に、更なる素敵な変化の風が吹くことを願って。

ありがとうございました。

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