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第169回直木賞直前予想SPを見て:読みたい本とホラー作品を読むときの視点

 昨日は大人の放課後ラジオの「第169回直木賞直前予想SP」をyoutubeで見た(聞いた)。小説家の石田衣良さんが、候補作を読み、受賞するのはどの作品かを予想する回だ。いつも楽しみにしている。

 どの作品も面白そうだけど、解説を聞いて『木挽町のあだ討ち』(永井紗耶子/新潮社)をまずは買った。

 どんでん返しのあるサスペンスなんて、大好きなんですもの~!Amazonでの評価も4.5/5と高い。読むのがとても楽しみだ。

 その他にこの放送で印象に残ったのは、ホラー小説の作り方についてだった。衣良さんの作品に対する感想を聞いていて思ったこと。それはホラー作品の場合、幽霊などのこの世のものじゃないものの扱いを丁寧にしないといけないということだった。描写の美しさとか、物語の中での役割とか。
 物語のオチを幽霊のせいにしちゃだめだというのは、桐野夏生さんもオーディブルのポッドキャストか、何かの新人賞の講評で言われていたように思う。物語の不思議を幽霊におしつけちゃうのは「作家が作品から逃げた」というようなことを言われていたような……。プロの世界の厳しさをとても感じる。(↓確か、この番組にゲスト出演されたときだったような……)

 プロの小説家の世界が垣間見える大人の放課後ラジオ。直木賞予想の回は、いつも楽しく聞いている。聞いていると、毎回、ものすごくすべての本を買いたくなってしまう。積読本がまだいっぱいあるんだから、落ち着け、私~~。

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