ロシアにいると思っていたのに、イタリアに!?
あれ???
なんか違う。
教壇にのぼったのは、
いまにも、イタリア語を話しだしそうな教授。
ここは、とある大学の、とある教室。
僕は、授業を受けるためにやってきた、
この大学の学生である。
これから僕がうけるはずの講義は、
ロシアの歴史と文化について。
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今年はW杯イヤーである。
開催地はロシア。
昨日、ハリルホジッチ監督が
まさかの解任というニュースが
飛び込んできたが、
やはり4年に一度の祭典であるし、
楽しみである。
そこで、この機に、
「ロシアについてちょっと勉強しようかな。」
「ロシアの世界を知りたい。」
こう思い、僕は、この科目を履修した。
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はずだった・・・
しかし、教壇にのぼったのは、
いまにも、イタリア語を話しだしそうな教授。
あれれ。
そして、教授がひとこと。
「これから皆さんと、イタリアのオペラを学んでいけるのが楽しみですね」
んんん?
ここで、僕の頭のなかには、
大学で受ける科目を決める、
「履修登録」のときの
自分の姿が浮かんでいた。
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この時間の講義は、
「ロシアの歴史と文化」か、
「イタリアのオペラについて」だな。
よし、ロシアについて勉強したいし、
こっちにしよ!
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履修登録は、ネット上で行うのだが
選択画面で、
押し間違えていたようだ・・・
これは、失敗したなぁ・・・
だが、そう思っていても講義は始まる。
・・・
・・・
・・・
講義終了。
「案外面白いぞ。」
素直な感想である。
オペラなんて、正直まったく
興味がなかったが、
講義の後半に見た、オペラの映像は、
かなり見入ってしまった。
「オペラ」に対する僕の先入観としては、
音楽に詳しくないと、
面白さがわからないのではないか。
というものであったが、
平たく言うと、
「ミュージカル」に近く、
もっと簡単に言えば、「劇」の
ようなものだと知ることができた。
そして、ストーリーや
出演している人の、圧巻の歌唱力に、
惹かれた。
出会いというのは偶然である・・・
来週も、イタリアの世界を学べるのが、今から楽しみである。
もし僕の文章を気に入っていただけたら嬉しいです。