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【日記18】夏のような気温〜憑き物が落ちた

11.6 MON

夏のような気温。
家を出てすぐにシャツの袖をまくった。
週末のひどい落ち込みを引きずりつつ、文フリや翌日歌会のことを考えて仕事が手につかない。
お弁当を食べたあと少し寝ても元気が出ない。
仕方ないので仕事中にコンビニへ行って煎餅を2枚と辛口ジンジャーエールを買ってデスクでむさぼった。食べる前と後ではほとんど何も変わらなかった。

角川「短歌」11月号の歌壇時評「読み」の共有へ向けて(山下翔氏)の記事を読んで、『キマイラ文語』が再び気になり出す。

昨夜届いた蒼井杏さんの『推しとショボンヌ』を読み始める。素敵。

11.7 TUE

Tシャツで出かけた。ちょうどよかった。東京は涼しい梅雨みたい。
会社に着いたら汗だくで、顔と頭を流しで洗うとさっぱりした。
そして『キマイラ文語』が気になりだしたタイミングで、なんと読む会が開かれるという投稿を見つけて、即申し込み。
来年の楽しみが増えた。

夏みたいな日だったから、帰りのお酒はビール。
駅から家までの道を、ぶらぶらと歩きながら酒を飲むことを、「ゴーバック」と我が家では呼んでいる。
「ゴーバックホーム居酒屋(帰りながらの居酒屋)」と元々は言っていたが、長いのでいつからか縮んだ。

そして文フリまであと4日しかない中で、江古田の「百年の二度寝」さん、松江の「書架  青と緑」さんに文フリで配りたいからフリーペーパーを送ってくれと連絡。もっと早く思いつけと自分を叱った。

うちで飼っていた「しゅん」という名前の柴犬が亡くなって、8年が経ったと母から連絡。木下龍也さんの引っ張るタイプの犬の短歌を読んだらしかった。岡本真帆さんのあたたかい犬の短歌を教えた。

11.8 WED

翌日歌会の準備を進める。
テーマ「東京」(詠み込み不要)で一首提出としたので、東京を詠んだ短歌をいろいろ探すうちに、まひる野の21年の年間テーマ〈特集「都市を詠む」〉を見つけ、①〜⑨までをむさぼり読んだ。
中でも違星北斗さんの紹介に惹かれた。

都市詠に対する9つの論考がとても面白い。一読をお勧めします。

会社の帰りに久しぶりに喫茶店に寄って翌日歌会のことをずっと考える。
いい歌会にしたい。
読み手と作者との会話が生まれ、「詠み」と「読み」のちがいを体感でき、短歌を作り出す自分そのものを再発見するような歌会にしたい。
あとは参加者に楽しんでもらいたい。
他のお客さんがまばらになるまで、喫茶店でうんうん唸っていた。

11.9 THU

松江からフリーペーパー「コップ座」が到着。よかった。
「百年の二度寝」さんからもライブのお知らせが届き、たくさんプリントアウトした。

会社へは私服で行っているので、だいたいキャップをかぶっている。
ニューエラのNYのオーセンティック。コンビニでホットドッグを買って、適当に作ったインスタントコーヒーで気分的にニューヨークへ飛んだ。

翌日の金曜日に歌人の牛さんと谷じゃこさんのトラベラーズ歌会へ参加する。せっかく遠方から東京まで来てくれているので、お土産をと思い、ギャグで東京ばな奈を渡そうと思い、買いに行った。
そもそも、翌日歌会のテーマが「東京」なので、お菓子は絶対に東京ばな奈を出そうと決めていたのもある。
POSレジを全国の飲食店に納品するサラリーマンだった頃、大阪のお客さんと約束して買っていって以来の東京ばな奈だった。

滑り込みで作ったポストカードが届く。
日焼けの歌のポストカード。
気に入ってくれる人がいるといいんだけど。

11.10 FRI

いざ、トラベラーズ歌会へ!!
歌会好き。やっぱり楽しい。選が入っても入らなくても、自分の歌に対していろんな意見を聞けるのがいいし、初めましての方とも短歌を通じて話し合えるのが好き。
とはいえ、まだ歌会に出るのは3回目。
そんな僕が、自分で歌会を主催して上手くやれるのか、とますます不安に。

帰ったら「塔」11月号が届いていた。
塔では、選者が良いと思った歌はこの場所に載る、という誌面でのポジションがある。いわゆる鍵外などと言われていて、入会以来、全て鍵外のいいポジションに載せていただいていた。
ところが、今号では初めてそこから外れた。がっかりしたが、同時に憑き物が落ちたような気もした。気にしないようにしていても、プレッシャーだったのだと思う。
次からまた頑張ろうと思えた。

平日のアルバム

蒼井杏さん『推しとショボンヌ』
自分を元気付ける方法のクセがすごい
ゴーバック
門脇篤史さんの『微風域』
お弁当を食べるために会社に行っている
追い込み中
流石に蕎麦は帰りながらは食べないぞ
エセニューヨーカー
東京ばな奈帰り
「塔」11月号

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