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真夏日の雪(「塔」2023年8月号 掲載歌)

「塔」の8月号が届きました。
いろんな方に自分の歌をご覧いただければと思い、掲載歌をnoteに記録しています。

午後6時まだ明るいと気づくとき夏よお前はいつもそうだね

同じ足、同じステップ、おとなりの人と電車の揺れをこらえる

Tシャツのあなたの背なに手をあててたどるべき線を考えている

大丈夫、一緒に会社へ行くから、と寝るまえ初めて自分に言った

真夏日に一人の部屋で雪の詩を書くかのようにあなたを思う

地球ごと引っ張り上げてしまおうか深夜あなたとラーメン啜る

「塔」(2023・8月)P.175

山下洋さん選。
選歌後記で電車の揺れの歌を引いていただきました。

丸山恵子さんによる「六月号 若葉集評」では、あられの歌を引いていただいています。自分でも気に入っているオノマトペについて触れていただけたので大変励みになりました。
また、その中で岡井隆の「短歌語」という発言に言及されていて勉強になりました。

また、今号から鈴木ベルキさんと音羽凜さんが掲載されていて、交流のある方と誌上で共演できるのがとても嬉しいです。

前号の掲載歌はコチラからお読みいただけます。

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