第1回 「自分の最大で最高の力を費やした生きる」の歌
「短歌やってるんじゃない、人間やってるんだよ」
歌人の上坂あゆ美さんの言葉です。
まず生きていくのであって、「生きてきた」という実感やある程度の積み重ねがないと短歌はないんだっていう風に僕には聞こえて、一発で心を掴まれました。
その言葉を聞いた後に、第一歌集の『老人ホームで死ぬほどモテたい』を読んだら、まさに「生きてきた!!」という歌集でした。
ということで、「短歌をひらく」の第1回目は『老人ホームで死ぬほどモテたい』より、とても好きな一首の紹介です。
歌集の冒頭に収めら