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杜崎ひらくの「短歌をひらく」

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気になった短歌や好きな短歌を紹介するエッセイ的なものです。 また、Xで投稿した短歌や短歌の記事についての雑感もまとめてみることにしました。評というほどのものでもないのですが、小さ…
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記事一覧

短歌についてのメモ2

前回、「短歌についての雑感」というタイトルで書いたのですが、雑感という言葉がなんとなく引…

杜崎ひらく
8か月前
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短歌についてのメモ1

Xで投稿した短歌や短歌の記事についての雑感をまとめてみることにしました。評というほどのも…

杜崎ひらく
9か月前
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第5回 人は誰しもバックヤードを持っている

分かり合えないこと、自分の中だけにとどめておくこと、あえて教えないこと、見せないようにし…

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第4回 湖(うみ)から海へ

この歌集の中に、この一首があって良かった。 そう強く思わせてくれた歌がある。 自分と過ご…

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第3回 消えた炭酸水を探して

短歌を始めて間もない頃に出会い、最近になってその魅力に気付いた歌があります。 竹内亮さん…

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第2回 <みどり>なるものが確かにあったときの自分

ある特定の時期にだけ自分の中に存在する感覚。 特に子どもの頃や、思春期にだけあり、歳を重…

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第1回 「自分の最大で最高の力を費やした生きる」の歌

「短歌やってるんじゃない、人間やってるんだよ」 歌人の上坂あゆ美さんの言葉です。 まず生きていくのであって、「生きてきた」という実感やある程度の積み重ねがないと短歌はないんだっていう風に僕には聞こえて、一発で心を掴まれました。 その言葉を聞いた後に、第一歌集の『老人ホームで死ぬほどモテたい』を読んだら、まさに「生きてきた!!」という歌集でした。 ということで、「短歌をひらく」の第1回目は『老人ホームで死ぬほどモテたい』より、とても好きな一首の紹介です。 歌集の冒頭に収めら