就職活動

記事でたまに就職活動(以下、就活)に関するものがあり、読んでいたらいろいろ書いてみたくなったので、書いてみることにしました。

私の就活への姿勢

私はそもそも2年の夏くらいまでは高校教諭(社会・公民)になろうと考えていました。

父親が高校教諭(保健体育)でかつ高校野球部の監督であったこともあり、自然と高校教諭になり、「赴任した高校のテニス部監督になり、その学校を強豪校にしたい」などと考えていました。

↓私の父親の話はこちら


ところが、当時所属していた大学体育会テニス部の1学年上の先輩方が就活しているのを目の当たりにして、民間企業への就活に興味を持ちました。

「これは得られるものが多そうだ」と思い、民間の就活を決意しました。

ただ、今思い返すと、自分なりには努力していたつもりであるものの、就活をかなり舐めていたなと思います。

軸は「とにかく大企業で、お給料が良さそうなところ」でした笑

加えて、「就活は社会を見るのにめちゃくちゃ良い社会勉強だ」くらいに思っていました。

ただ、今思い返すと、ある意味では間違っていなかったとも思っています。

一旦就職してしまうと、どんなに客観的な眼を持った方で合っても、やはり自分が勤めている会社の視点からものを見てしまうためです。


私なりの戦略

そんなこんなで、勤めていたらカッコ良さそうかつお給料が良い業界1,2位の企業約20社にエントリーシートを提出しました。

当たり前のことではあるのですが、一言で言うと、わかりやすく他の人と差別化しようということをしました。

それに関して、エントリーシートの内容は大して困りませんでした。

体育会での部活、学部の授業、教職課程の授業、アルバイトとかなり充実大学生活を送っていたことから、忙しいスケジュールの中成果を出してきたことを記載すれば良かったためです。

上記の3つをやっていた人は結構いる気もしますが、4つとなるとそんなに多くはいない気がしています。
(実際部活をやりながらのアルバイトはかなりハードで倒れそうだった時期もある)

なので、結果として約20社に提出したエントリーシートはすべて通りました。

問題は面接でした。

自己分析はこれ以上ないほどして、企業分析もそれなりにしましたが、それはおそらく他の就活生たちも同様だと思っていました。

話す内容は差別化出来たとしても、もっとわかりやすい差別化をしたいと思っていました。

わかりやすい差別化という意味では、私は目立つ雰囲気ではないので、いろいろと考えました。

結果、ネイビーのスーツにピンクのネクタイ、キャメルのベルトと革靴という見た目で面接をうけることにしました笑

周りはみんないわゆるリクルートスーツ。
黒ベースのスーツに目立たない色のネクタイとベルト、革靴。

賭けではあったのですが、これはおもしろいくらいに結果が分かれました。

外資系企業や広告代理店、化粧品メーカーなどは面接を通ったのに対して、それ以外のいわゆる伝統的な内資系企業はことごとく1次面接で落ちました。

もちろん私が面接で話した内容で1次面接を通らなかった可能性もありますが、それにしてもかなり綺麗に分かれた印象を受けました。

ちなみに、私は最終的にファイザーという外資系製薬会社から内定をいただいたのですが、同じような戦略を取っていた同期が2人いました。

まぁ彼らは何もしなくても目立つので、そのようなことをする必要もないと思いましたが笑


私が就職先を選んだ理由

上述したように、ファイザーという製薬会社に内定をもらいました。

他にもまだキヤノンと資生堂は選考プロセスに残っていたのですが、外資系かつ製薬会社であるファイザーはかなり早いタイミングで内定をもらえていました。

2007年頃の外資系と製薬会社は選考プロセスのタイミンが早く、記憶では大学3年の3月上旬でした。

就活とは別に大学テニス部でレギュラーか否かの境目にいた私としては、就活を早く終わらせて部活に集中したいという気持ちもありました。
(この姿勢、就活を舐めてますよね笑)

ただ、就職先を決めたのは、当時の人事担当の方との会話でした。

選考プロセスにキヤノンと資生堂が残っており、どちらも良い会社だと思うので、まだ考えたいという旨を伝えました。

すると、以下のような答えが来ました。

「2社とも友人がいるし、良い会社だと聞いている。でも、うちはもっと良い会社だからゆっくり考えると良いよ。」

と。

他の会社を認めつつ、でも自社はもっと良い会社という自信。

加えて、すぐ答えを出すように伝えるのではなく、考える時間を与える余裕。

この人事の方の回答によって、私はファイザーという会社で働こうと決めました。


まとめ

人によっては舐めてる態度に見える私の就活ですが、得るものは本当にたくさんありました。

解釈の仕方ではありますが、やはり外資系と内資系では見る観点が違うんだろうなと思ったりもしました。
(おそらく、私はいわゆるガチガチの内資系では働けない笑)

これまで製薬会社とコンサルティングファームで仕事をしてきていますが、広告代理店や保険会社、化粧品メーカーを見ることが出来たのも、このタイミングだけです。

たしかに転職をしやすい時代にはなったけれども、やはり新卒の頃の就活は他の時期とは違うものがあると私は思います。

良い時間を過ごさせてもらったなと今でも思っています。



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