laRihla الرحلة

voyage destiné au petit bonheur ふと気が付くと不思議…

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voyage destiné au petit bonheur ふと気が付くと不思議の国のただ中にいた 旅でもない、故国でもない、どこでもないどこか この場所や時間とわたしとの間の見えない絆 風の前の塵、その一粒一粒の中にひそむ煌めき

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最近の記事

いただきます Bismillah بسم الله

いつも心地よく聞かせていただいているポッドキャスト「ごはんとみそしる」。わたしにとってのごはみそタイムは、心身の保養と魂の養育、そして内省と内観の機会を与えてくれる大切な時間。 聞き始めた経緯についてはまたいつか改めることとして、今日は「ごはみそ」のきょんさんが「どうなりたいかよりもどう在りたいか」の中でお話しされていた内容を受けて、わたしなりに日ごろから感じていることや今日新たに感じたことを、自分自身のためにもと思ってここに残してみます。 肉食とは一体どういったことなの

    • Les modes passent, le style est éternel 流行はうつろう、けれどもスタイルは永遠だ

      先日のこと。新市街のハルティ公園前の広場にモロッコ伝統工芸の見本市が立っていて。なんとなくふらり入ってみた。 マラケシュからはもちろんのこと、モロッコ全土から職人や問屋、女性組合などが集まりブースを出していた。 一周見終わりかけたところで不意に名前を呼ばれた。わたしの名前を正確に発音できる人はそう多くない。よっぽど関係が長いか深いかのどちらか。 振り返ると、意外にも一瞬では誰だったかを思い出せない人が笑顔でたたずんでいる。あれあれ、えっとえぇっと、、、あ!昔々によくお世

      • A double promise 二重の約束

        Maktoub, それは書かれている。モロッコ人がしばしば声に出す言葉。運命は神の手によってすでに書かれている、ということなのだ。 じゃあ、どこに書かれているの? それは偶然耳に聴こえてきた歌の詩の中だったり、たまたま目に飛び込んできた雑誌の記事の中だったり、人々の表情の中にだったり、エトセトラ、エトセトラ。そう思うと、この世界には、しかるべき未来へと導いてくれる道しるべがいっぱい。 そして、もっとわかりやすい例としては、わたしは個人的にホロスコープもそのひとつだと思う

        • 月風呂 حمام القمر

           新月の日にハマムに行くという自分だけの習慣がある。自分自身へのねぎらいの意味も多分に含めた、約1ヶ月に1度の小さな儀式。  モロッコに来て以来、月は以前にも増して身近な存在になった。  イスラムの暦は月の暦。文字通り、夜空に新月が現れた日から月が新しくなる。そのため、月の満ち欠けはイスラムの人々の宗教的な関心事として生活の中に根付いている。  必然的に、ごくごく当然のこととして。  最初に暮らしたのは小さな漁師町だった。  仕事で関わり、時には寝食を共にしていた女

        いただきます Bismillah بسم الله

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        記事

          マクトゥーブ مكتوب それは書かれている

           ある日、手に入れたばかりのカードを1枚めくってみると「記憶/魂の計画/運命と宿命」と書かれていた。添えられた説明書きにはこうある。  「あなたがこのカードを引いたなら、あなたが、宿命ではなく運命の人生を歩むことを選んだからなのでしょう。」  わたしはこの言葉の羅列をすぐには飲み込めないでいた。これまで運命と宿命の違いを考えてみたこともなかったから。  辞書を引いてみると、運命は人為を超えた巡り合わせ、宿命は生まれながらに定められた変更不可能な資質とあった。     

          マクトゥーブ مكتوب それは書かれている

          開けごま

          旅と日常とものづくりの断章 
  ささやかながらもモロッコの空気感をお届けできますように。 少しずつ、少しずつ。 
 インシャアッラー إن شاء الله 
 西の果ての日が沈む国より。開けごま! 2007年よりモロッコ在住 2014年ふたご座新月の日にマラケシュ発のアトリエ・ブランド səmsəm سمسم をスタート səmsəm 《スムスム》 マラケシュ発のアトリエ・ブランド 「ごま」を意味するアラビア語「スィムスィム」 千夜一夜物語のかの呪文 “ ひらけ