A double promise 二重の約束
Maktoub, それは書かれている。モロッコ人がしばしば声に出す言葉。運命は神の手によってすでに書かれている、ということなのだ。
じゃあ、どこに書かれているの?
それは偶然耳に聴こえてきた歌の詩の中だったり、たまたま目に飛び込んできた雑誌の記事の中だったり、人々の表情の中にだったり、エトセトラ、エトセトラ。そう思うと、この世界には、しかるべき未来へと導いてくれる道しるべがいっぱい。
そして、もっとわかりやすい例としては、わたしは個人的にホロスコープもそのひとつだと思う。謎解きのように読み解いてみることで、ちょっとしたヒントが潜んでいるように思えてならない。
このお正月、過去7,8年分の自分自身の太陽回帰図(solar return)を眺めてみた。
自分がこの世に生を受けた時の星の配置と同じ位置に太陽が戻ってくる日、それが誕生日。その誕生日の前後の空の星の配置を示すのが太陽回帰図。
英語では「(お誕生日)おめでとう」の意味で「Many happy returns!」と言うのだそうだけれども、これはもともとは「幸多い太陽(などの天体)が戻ってきますように」から来てるのですって。
太陽回帰図は、次の誕生日までの1年間のテーマや課題を予測するために役立てることができる。過去数年の年間テーマを改めて遡って見てみることで、ひるがえってこの先の近い未来の航海図を胸に抱けたらいいな、というのが今回の動機。
実際にやってみた感想として、その年々に自分が抱えていたり対峙していたりしたテーマそのものがあまりにも星の配置に表れているので大きな感銘を受けるとともに、想像以上の収穫を得た気分。
そこで思ったのは、ぜひみなさんにも参考にしてもらえたならば、ということ。目の前に控えているはずの自分自身の未来を、「自分自身」の気持ちと意志と直感とで舵を取って切り開いてゆくためにほんの少しでも役立てば。そんな純粋な思いでこの記事を書いてみています。
まずは、太陽回帰図を手に入れる方法から。
このページの「出生データによるいろんなチャート」で自分自身の出生図を作成します。この段階で、母子手帳に記載されている正確な出生時間と出生地が必要。
出生図が登録できたら自身の出生図を出生データとして選択し、チャートタイプとして「太陽回帰図」を選びます。続いて見てみたい年を入力。
太陽回帰図からの詩的で端的なメッセージを受け取るためには、ホロスコープを読む知識がなくっても大丈夫。チャートの左端にある「AC」という部分に着目してみてください。
ACはアセンダントの略。わたしが師事しているバーグ文子先生によれば、太陽回帰図のアセンダントは「その年の全般的な見通し、人生への向き合い方、態度」を示すとのこと。
あなたのその年のアセンダントはどの星座?
仮に蟹座「♋︎」の部分にAC23°44と書かれていたとします。そしたら、その数字を切り上げして「アセンダント 蟹座24度」と読んでください。
もしも射手座「♐︎」の部分にAC3°55と書かれていたなら、それは「アセンダント 射手座4度」とします。
このアセンダントの度数、どうやらその年の「象徴」として受け止めることができそうなのです。このテーマを見てみるだけでも、向こう1年がずいぶん可視化される気がします。
ではこの度数の情報をもとに、こちらのページを辞書がわりに開いてみてください。数字だけではよくわからない象徴=シンボルを、短い文章で表してくれる「サビアン・シンボル」を頼りに、誕生日から誕生日までの1年のテーマを読み解いていきます。
例えば先ほどの「蟹座24度」を調べてみると、その度数に該当するサビアン・シンボルとして
「南に向いた太陽に照らされたところにいる女と二人の男」
というフレーズが付けられていることがわかります。
解説を読み進んでみると、この年のテーマや目指すべき方向性について書かれています。
本来だったらチャートの隅々までを洗っていくと詳細が浮き上がってくるのですが、アセンダントが示すのだという「その年の全般的な見通し、人生への向き合い方、態度」を知るだけでも未来の抱負や方針が立てやすいと感じます。
ちなみに、この記事のタイトルにした「二重の約束」は、わたし自身の2022年の誕生日から2023年の誕生日までの1年を象徴するテーマ。
パッとピンとくる事柄が2,3思いつくので、これらについて取り組んでいこうと思っています。
太陽回帰図とサビアン・シンボルが、みなさんの未来を照らし出してくれる灯火となりますうに。
インシャアッラー إن شاء الله
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