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フードスコーレ・校長の話 No.6 「食をとおした地域のみかた入門クラス」を、ぜひ受けてほしいとおもうポイントを整理しました。

こんにちは。フードスコーレ校長の平井です。

さてさて、いまフードスコーレでは受講生を募集しているクラスがいくつかあります。そのクラスの魅力を紹介するこのシリーズも3回目となりました。今回は、「食をとおした地域のみかた入門クラス」について書きたいと思います。

このクラスで出てくる「地域づくり」とは、コンサルとかコーディネーターとか、そういう人たちがやっている話とはちがいます。

地域のみかた = 生活の見直しかた ということになります。

このクラスを牽引するクラス長は、合同会社流域共創研究所だんどりの杉野卓也さん・矢野加奈子さんです。「だんどり」は、全国各地の自然の恵みや地域の魅力を地元の人たちと一緒に掘り起こし、ブランドとして世の中に広めていく「流域共創研究所」という名の“だんどり屋さん”。そんなおふたりがこれまで培ってきた地域や食の知識をベースに、本クラスはワークショップ形式で進行していきます。

このクラスで学ぶ内容は、他のクラスに比べるとすこし抽象的に思われるかもしれません。他のクラスでは、こんなことをクラスメートみんなで考えます。

他のクラスで学ぶこと
・フードロスクラス
フードロスを削減するための具体的なプランを真剣に考える。
・食の編集者養成クラス
料理の技術やレシピを学ぶのではなく、食の「生産~料理」までを通してストーリーや想いを表現する方法を学ぶ。
・SDGsはじめましたクラス
SDGsの基礎(数値やデータだけではなく、訪れている危機についても)を理解し、快適さを失わずに生活の中でどうアクションするかを考える。

ではこのクラスでは、杉野さんや矢野さんたちと一緒に何を学ぶのか。すこし長くなりますが、校長のおすすめポイントとして解説していきます!

校長のおすすめポイント

◯じつはよく知らなかった「地域」「流域」について知る
クラス名にも入っている「地域のみかた」。ここで言う地域とは、よくイメージしがちな田舎や都市部以外の郊外、地方のことではなく、暮らしにかかわる範囲を「地域」としています。「地域」には自然、文化、経済など様々な視点があります。このクラスでは、「流域」という繋がりの視点も活用しながら、「地域」とは何かを考えていきます。

◯「モノゴトの前後を知る」という意識をもつ
目に前にあるモノが、どこからきたのか?そしてどこへいくのか? という「上から下」に流れる視点。川下である都市部に住んでいると、どこにどう捨てるか、だれに譲るかなど、モノの最終処理へと意識が向きやすくなります。これはこれでもちろん大事なこと。一方で、そのモノがどこから来たのかわかりにくいのが、都市生活社会であり現代です。

川下つまり「後」と、川上つまり「前」の話。モノの前後をわかっていないと、モノの本質つまり「本物」を理解できないどころか、「人」のことも霞んでしまいます。この世にはモノが存在する以上、作る人がいて、それを手放すときが来ます。そのモノがどこから来て、どう処理されるのか?を意識できるようになる。それがこのクラスの目的のひとつです。そのきっかけを掴んでもらいたいと思っています。

こういうことを考える時には、食が身近ですし、わかりやすいと思います。食のサプライチェーン。たとえば対象が「携帯電話」だとちょっとわかりにくくなっちゃいます。なので、モノゴトの前後を知るには、フードスコーレはうってつけなんです。

◯自分が環境問題にどう関わっているのかに気づける
いまわたしたちはただ消費するだけの消費者になっていやしないか?トマトも、お菓子も、映画も。「消費者」なんだから消費するのは当然なんですが、それ以上にわたしたちは、考える消費者になろう。それが矢野さんが大切にしている考え方です。

買って・使う。それだけの消費では、自分が生産から消費までの一連の流れの一部なんだと言うことに、気づけないままでいることになります。そのことを、社会から分断されているんだと矢野さんは言います。つながりが見えていない状態と言えますね。

自分も(食に限らず、あらゆる)サプライチェーンの一部であることが見えていないと、たとえば、「フードロスは自分の暮らしの中では出ていないから関係ない」というような発想になります。フードロスの問題とか、環境の問題を外の世界から見てしまっていると言えます。いいやそうではなく、ひとりひとりが、直接的ではなくとも環境問題にはしっかりとインパクトを出しているんです。関係ない人はいないんです。そのことに気づけるのと気づけないのとでは、暮らしでもビジネスでも大きい差になると思います。

気づかないばかりに、自分と社会が分断されてしまうことで、社会、環境、経済、そして地域に自分がどう関わっているのかを見失うことになります。これを避けるために、このクラスでは「考える消費者」になることを目指して、自分が生産から消費までの一連の流れの中の一部であること、地域の一部だということを学んでほしいと思います。

◯題材は、「15分の暮らしの圏内」
たとえば生産地が0%の地域。一次産業がない状態。それがどういうことかというと、たとえば感染症や災害でその地域に立て篭もることになった時に、そこから移動しないでください、物流止めます、となります。しばらくするとそこで暮らす人たちは困ってしまいますよね。でも、社会から分断された考え方だと、「モノはお金で買えばいい」という発想になりがちです。煽るのは嫌いですが、危機意識を持つことは大事なことだと思います。

未知の問題を解決する力をもつ。というのがフードスコーレのビジョンです。未知の問題を、地域と食の視点で考えられるようになる。自分の住む地域と、入りやすいテーマである食で自分ごとにして考えてみる。そこから世界を広げていく。15分の暮らしの圏内というミクロからはじめてみよう!というのがこのクラスの肝です。

こんな方におすすめです

・食をとおした地域づくりを何かしたいけど、何をすればいいのかわからない人
・今住んでいる地域をもっとよくしたい人
・ワークショップ(作業したり話し合いをする)を体験してみたい人
・地域活動を一緒に行う、仲間が欲しい人
・「流域」などの地域を見るのに役立つ様々な視点、つながりの感覚を身につけたい人
・みんなでモヤモヤしながらも考えたり、考えを分類するのが好きな人

◯キーワード
・自分の住んでいる地域を考える
・「流域」という概念で「川上」→「川下」を改めて考える
・自然のつながり、暮らしのつながり、モノのつながりを考える→「流域」の概念を入れると考えやすくなり練習に最適です
・地域づくりや食の問題を「究極の自分ごと」にする

◯学び方
・ワークショップを主体にした講義形式で、参加者の皆さんと一緒に「住んでいる地域の見方」「関連する地域の紹介」「地域のつながり」など、様々な視点を養います。また、参加者同士が意見を出し合うことで、一人では考えるのが難しいことをみんなで考えます。
・講座は超入門編です。初心者に合わせた授業作り、進行となります。
・授業内容が、授業深度によって変更またはみなさんの要望で変わることもあります。
・クラス長が関わった様々な地域もご紹介しますので、お楽しみに!


さて、長くなりました。ここまでお読みいただいてどうでしょう。このクラスについてご興味お持ちいただけたらうれしいです。わからない!これどういうこと?なんてご質問ありましたら、ぜひ気軽にお問い合わせください。

クラス概要や受講申し込みについては、下記のフードスコーレwebサイトをご覧ください。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


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食のクリエイティブチーム「honshoku」、それと「一般社団法人フードサルベージ」にいます。あと、たまに東京農業大学にいます。http://honshoku.com/Twitter:@satoshi_hirai

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