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【びあけん】近代ビールを作った3つの発明とは

どうもこんにちは!
水島ひらいちの八重です。

今日もビール検定の勉強をしています。
こういった検定が盛んに行われるというのも、ビールが連綿と続く歴史の中で大量に生産され、消費されていったおかげでもあるんですよね。

さて、そんなビールの「大量生産」「品質向上」を支えた、18世紀~19世紀の発明を3つ紹介します。検定でもよく出そうなところですね!

(1) アンモニア冷凍機

こちらはドイツの職人であるカール・フォン・リンデによって発明された技術です。
それまではビール醸造の時期が限られており、バイエルンでは秋~冬(9月29日から4月23日)に制限されておりました。夏場はビール酵母だけでなく野生酵母(空気中の酵母)や雑菌が入りやすい季節ですので、品質の良いビールは作れなかったわけです。

アンモニアを冷媒にすることで、マイナス60度まで冷やすことができるようなので天然の氷を取りに行く必要がなくなりました。夏場でも安心して生産もできるようになります。

(2) 低温殺菌法

殺菌技術といえばフランスの化学者ルイ・パスツールです。
彼はそれまでの自然界の常識を覆したことでも有名ですね。それまでは食物は自然に腐っていくものと考えられていましたが、彼の研究により「どうやら自然界には微生物というものがいる」と分かったんですね。
そんなパスツールが微生物の働きを止める『低温殺菌法』を発明し、これがビールにも応用されるようになります。
(こちらはパスツールの名前からパストリゼーションとも呼ばれています)

古いドイツのことわざで「ビールは醸造場の煙突が見えるところで飲め」(ビール製造の近くでないと衛生的で飲めない)というものがあったようですが、低温殺菌法によりビールが長期間保存できるようになりました。さらには遠くに輸送することもできるようになったそうです。

(3) 酵母純粋培養法

こちらはビール酵母の中でも「ビール製造に良い性質だけを抜き取る」といいう発明であり、これによって職人の経験や勘に頼らず、多くの人がビールを生産できるようになりました。
1883年にデンマークのカールスバーグ研究所で、エミール・クリスチャン・ハンゼンという学者が発明したこちらの技術、キューレという協力者と「酵母純粋培養装置」を作り上げます。これにより近代ビールの大量生産ができるようになったわけです。
カールスバーグというデンマークのビール会社が初めての「安定したビール」を作ったというわけですね。

あまりスーバーでは出回ってませんが、
輸入食品店などではよく見るやつです。


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