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【噛んで砕こう英単語】空似言葉について(英語からの借用篇)

どうもこんにちは。
水島ひらいちの八重です。

先週、「空似言葉って何?」という記事を書かせていただきました。

本来であれば、言語体系が似ている
(アルファベット同士であったり、漢字文化圏であったり)
言語において空似言葉が発生するのですが、日本語と英語においては相互的に借用語という形で取り入れられてきています。

似たような言葉に「Japanglish」(和製英語)があります。
キーホルダーは、英語では"Key ring"です。
しかし、どう間違ったかこのように日本に伝わってしまい、浸透していきました。ネイティブが聞くと「鍵の管理人さんのことかな?(KeyをHoldする人)」と思ってしまいそうですが、まあ推測でキーリングのことが出てくる可能性はあります。
対して、空似言葉はネイティブにとって意味を推測できないから悔しいところですね。

さあ、そんな魅力に溢れた空似言葉の世界に誘いたいと思いますのでしっかり付いて来て下さいね!

ミシン

←"Sewing machine"

空似言葉と聞いてまず最初に私が思い浮かべた単語がこちらでした。
ミシンは、ソーイングマシンから来ています。
「縫う機械」ということでソーイングマシンという呼び方をする英語が日本語に来たら、「機械」だけを抽出されるという失態…。
同じように、アイロン"Steam iron"という正式名称の後半だけ取ってきたのですが、これは「鉄」を意味するんですよねぇ。。。
服飾用語に関する日本人のセンスの無さ、いえ、簡潔さを求める姿勢は見習うべきところがあります。

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トランプ

←"Playing cards"

トランプは本場英語では「切り札」という意味となります。
もし、観光地の売店で
"We have trumps to play with at night!"
と書かれてあったら、
「夜に遊べるようにトランプ置いてます!」
と表記しているのかもしれませんが、
「この店には、夜に女を引っ掛けるための秘策(切り札)を持っているのか…?」とプレイボーイなアメリカ人は食いつくかもしれません。

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コンセント

←"Outlet"(アメリカ)"plug socket"(イギリス)

これは咄嗟の時にすぐ出てこない英語かもしれませんね。
日本語での正式名称は、皆様おなじみの『配線用差込接続器』です。
明治時代から既にあった同心構造のプラグのことを「コンセントリックプラグ(concentric plug)」というらしく、それが略されてコンセントになったとか。てっきり私は「合意する、承諾する」の"consent"が関係するのかと思っていたのですが、全然違いますね。
outletと言うと、日本語でもアウトレットショップのニュアンスを持つかもしれません。元々outletには「はけ口、出口」のコアイメージがあり、そこから派生したものと思われます。それが派生して、工場などから直接捌かれる製品を売っている(=直営店)をアウトレットと言います。
配線用差込接続器はどちらかというと電気を給電するための入り口のような気もしますが…強引に覚えましょう。ごういんに。consentだけに。

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坂本九の不朽の名曲『上を向いて歩こう』が、
英語では"Sukiyaki"というように…実は空似言葉は日本語から英語に伝わった単語もいくつかあります。
次週はそれを紹介したいと思います!乞うご期待!


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