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水島さんの交換日記#101「鯛めし余ってるけど食べる?」

どうもこんにちは。
水島ひらいちの八重です。

前回の記事はこちら。
そんな事よぉ覚えとるが。俺はあの時の思い出を「涼と会う前の単なる通過点」とだけしか考えてねかったんじゃけど、涼にとってそれが語られるとは思わんかったけんビックリじゃで。
確かあの時は名古屋じゃったかな?サービスエリアでぼっけぇ雨が振り続ける中、立ち尽くすフランス人のカップルがおったんよ。
「TOKYO」って書かれとるけん、一瞬「お?オリンピックの開催国の発表かな?」と間違えたんじゃけど、すぐにヒッチハイクじゃと気づいたわ。
人生でヒッチハイカーを乗せたことなんてねかったけん、妙に高揚したのは覚えとるで。
確か、男性の方の妹が東京で結婚式あるけん京都観光して東京にヒッチハイクで向かう道中だったって聞いたわ。いや走れメロスかよ。

俺らの旅行での思い出②

涼は前回の日記で別の旅行の事でもええよって言ってくれたけど、ここは熱海の旅行の話をさせてもらうことにするわ。

<鯛めし余ってるけど食べる?>

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ほんまじゃったら三島市のあたりで降ろすはずが、足柄サービスエリア行ってほしいっていう狂ったフランス人ヒッチハイカーのせいで、正直俺らの旅程はおかしなことになった。
上の地図で言うと、上の端から下の端まで行く必要があったけんな。時間のロス感半端ねぇで。

でもまぁ、俺らの旅行って車の中でもひたすら楽しいけん、それはそれでアリじゃったんよ。多分時間をロスした喪失感の5倍は楽しい会話が弾んだわ。

熱海市の旅館にチェックインして、俺らがまず行ったのはタクシーの配車予約。ホテルとか旅館の夕食って、お酒飲みながらゆっくりできるんじゃけど…旅行に行ったらその土地のお店とかに行って空気を感じたいっていうのもあって、素泊まりのプランでチェックインしたんよ。

麻生太郎似のタクシー運転手に、「この辺の居酒屋さんで地元民おすすめのやつありますか?」と聞いたら、快く教えてくれた居酒屋。
そこは、観光客が来るような雰囲気じゃのうて、ほんまに地元の常連さんしか来んような店じゃったわ。店の中に自由にチャンネル替えられるテレビがあるとか、まさにそうじゃ。笑

そこは老夫婦2人で切り盛りしとる店じゃったんじゃけど、とにかく海産物メニューが豊富で、しかも新鮮。時間を忘れて楽しい時を過ごしとったわ。

しばらくお酒と楽しい話に花を咲かせとったら、給仕係のおばあちゃんが、
「前のお客さんが注文して、箸をつけなかった鯛めしがあるんだけど、食べな?」
っていう嬉しい提案をしてくれた。
確かにそろそろお暇するかーと思っとった時にこの鯛めしの話は、渡りに船じゃった。
果たしてその味も絶品で、この店に来てよかったなぁって二人で喋りながら会計を済ませた。

合計金額は、確か12,000円くれぇじゃったと思う。
一人6,000円か、値段とか殆ど見ずに注文したけどどんな感じじゃったんじゃろう?って明細を見てみたら…

"鯛めし 850円"

いや…徴収されとるやないかーい!!!
他のお客さんが注文して残った鯛めし。
それを食べたのは確かに俺らじゃけどさ…。
美味しかったけんええんじゃけど、俺らが観光客っていうのを知って足元を見られとったんかなーって二人で笑ったわ。

涼もこのエピソードは強烈な印象を受けとったみたいで、今だに話題に登ることがある。
っていうか、俺らの会話ってある種時間が止まっとんよな。笑
そうやって記憶を定期的に掘り返して、楽しい思い出を風化させないようにするっていうのも、旅行の醍醐味じゃと思う。

<次回のお題>

コーヒーにまつわる話

涼が普段あんまりコーヒーを飲んだりとか、コーヒー好きをアピールしたりすることって無さそうなんよなぁ。
じゃけんこそ、コーヒーの話を聴いてみたいわ。
からっきし飲めないってことじゃったら、何故飲めんくなったんかとかも。

\こっちも見られーよー/


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