マガジンのカバー画像

ビール検定のススメ

25
我々が書いている「日本ビール検定」に関する記事に加えて、ビールに関する面白い記事をまとめます。
運営しているクリエイター

#水島ひらいち

【びあけん】世界の5大ビール審査会

どうも! 水島ひらいちの涼です! 世の中には「ビール審査会」なるものがあるのをご存知ですか? 簡単に言うとビールの力比べをする大会ですね。世界中のブルワー(醸造家)が腕をふるって競い合うわけです。 いくつかの審査会がある中で特に5大ビール審査会と称されるものがあります。 本日はそれを紹介していきます。 ざっくりこんな感じです。 他にもWBA(ワールド・ビア・アワード)やアジア・ビアカップなど様々な審査会があります。 日本のクラフトビールにも審査会で金賞を受賞しているも

ビールで美味しいカクテルレシピ!#1

どうも! 水島ひらいちの涼です! いや〜 ビールの勉強をしていると飲みたくなってしまって、勉強どころじゃないですね。 ビールって当然そのまま飲んでめちゃくちゃ美味しんですけど、実はカクテルにしてもレベルの高いお酒になるんですよ。 有名どころで言うとビール+ジンジャーエールの『シャンディガフ』やビール+トマトジュースの『レッドアイ』など。 シャンディガフは生姜の爽やかな風味がホップの苦味を和らげて飲みやすくなっているカクテル。 レッドアイも苦味が抑えられており、ビールが

【びあけん】近代ビールを作った3つの発明とは

どうもこんにちは! 水島ひらいちの八重です。 今日もビール検定の勉強をしています。 こういった検定が盛んに行われるというのも、ビールが連綿と続く歴史の中で大量に生産され、消費されていったおかげでもあるんですよね。 さて、そんなビールの「大量生産」「品質向上」を支えた、18世紀~19世紀の発明を3つ紹介します。検定でもよく出そうなところですね! (1) アンモニア冷凍機こちらはドイツの職人であるカール・フォン・リンデによって発明された技術です。 それまではビール醸造の時期

【噛んで砕こう】ビアスタイル#1「分類方法のキホン」

どうもこんにちは。 水島ひらいちの八重です。 今秋に向けてビール検定の勉強をしていく中で、外せない項目として挙げられるのが「ビアスタイル」です。 ビール種類のことを示すこちらの言葉ですが、世界のビールは原料・製法・香り付けなどでビアスタイルを分類分けすることができます。 今回は「噛んで砕こう」シリーズもビア化して、勉強と教養のためにビアスタイルを詳しく見ていこうと思います!上記テキストを参考に、少し細く情報も交えて書いてまいります。 発酵方法で変わるビールそもそも、ビー

【豆知識】世界最古の食品衛生法『ビール純粋令』

こんにちは! 水島ひらいちの八重です。 最近本当に暑いですね…。我が家の窓に据え付けられているシャッターが熱気でパチパチ鳴るんですが、この音が夏の新しい風物詩になる日も近いと感じてます。 さて、こんな暑い日にはやっぱりビールが飲みたいのですが、 夏は食中毒などにも気を付けて、安全にビールが飲みたいですよね! 雑学ではよく登場するのですが、実は世界最古の食品衛生法はビールに関する法令なんですね。その名も「ビール純粋令」。 こちらは1516年にドイツ南部のバイエルン公国で

【噛んで砕こう】ビールの歴史#1「ビールの登場」

どうも! 水島ひらいちの涼です! ビール検定の試験内容には「ビールの歴史」も含まれています。 ビールがいつから飲まれているのか、どのタイミングで今のようなビールになったのか。 ビールの世界史や日本史を「噛んで砕こう」で取り上げていきたいと思います。上記テキストを参考に、少し細く情報も交えて書いてまいります。 ビールの登場人類の初めての酒との出会いは旧石器時代まで遡ると言われています。 その後時が経ち、農耕が始まった新石器時代以降にビールが登場しました。 ビール醸造に関

【噛んで砕こう】ビールの歴史#2「様々な地域のビールの歴史」

前回。 どうも! 水島ひらいちの涼です! ビールを美味しく、楽しむ飲む為にはやはりビールのことを深くしることが大切ですね。 製造方法や種類なんかはもちろんですが『歴史』を知ることでより奥深さを感じることができます! 今回は古代における様々な地域でのビールの歴史を紹介していきます。 エジプト紀元前2700〜2100年頃の壁画にパンを使ったビールづくりの様子が描かれています。 当時はまだホップが使われておらず、味付けにはルピナス、ウイキョウ、サフランなどを使用していました

ビールで美味しいカクテルレシピ!#2

どうも! 水島ひらいちの涼です! 今日も今日とてお酒が飲みたい! ので、ビールを使った美味しいカクテルをご紹介致します。 カシスビア(ビール+カシスリキュール) 皆大好きカクテルの定番カシスを使ったお酒です。 カシスとは別名クロスグリと呼ばれるブルーベリーに似た果実のことです。 カシスオレンジやカシスウーロンなど様々なカクテルに使われており、もちろんビールとの相性もバッチリです! ビアスプリッツァー(ビール+白ワイン) スプリッツァーとは白ワインを炭酸で割ったカクテルで

【噛んで砕こう】ビールの歴史#3「中世のビール①」

どうも! 水島ひらいちの涼です。 前回はこちら。 歴史を遡ると5000年も前からビールが飲まれていることがわかりました。びっくりですね。 前回の記事でゲルマン民族がビールを作り始めた話をしましたが、そのゲルマン民族たちがヨーロッパ各地に大移動を始めたことでビールづくりが広まっていきました。 そのおかけで、技術の進歩はもちろんのこと一般の市民にも広く飲まれるようになったんです。これが4世紀〜6世紀ころのこと。 それでは、そのゲルマン民族によって普及していったビールがその後

【噛んで砕こう】ビールの歴史#3「中世のビール②」

どうも! 水島ひらいちの涼です! 前回はこちら。 今回は修道院とビールの関わりについてお話します。 前回の記事でもフランク王国で発令されてた荘園令には修道院もビール醸造設備を持つことが定められていると書きましたね。 中世ヨーロッパでは教会や修道院が領地の寄進を受けて権力を高めていくパターンが多々見受けられました。 その当時、キリスト教の中では『ワイン=キリストの血』『パン=キリストの肉』という考えがあり、ビールも「液体のパン」と呼ばれるだけあって重宝されていました。 荘

【びあけん】ビールの定義

どうも! 水島ひらいちの涼です! ビールには実は日本の酒税法によって定義付けされています。 酒税法では酒類を定義しています。酒類には酒税法の規定により酒税が課されています。 酒税法において酒類とはアルコール分1度以上の飲料をいいます。 酒税法では酒類を「発泡性酒類」「醸造酒類」「蒸留酒類」「混成酒類」に分類します。 ビールは発泡性酒類に分類されます。 酒税法は過去数回改正されており、直近では2018年の改正によりビールの定義が変更となっております。 現在の酒税法による

【噛んで砕こう】ビールの歴史#4「中世のビール③」

前回はこちら。 今回のお話でかなり現在のビールに近づいていきます。 「こうやって今のビールができていったのか」としみじみと感じながら飲むビールもまた乙なものですよ。 グルートとホップ現在ビールにはホップが使われているというのは至極当然なことですが、そうなったのも中世のことです。 ビールが誕生したのは紀元前3000年なので、4000年以上に渡ってホップのないビールが飲まれていました。 そこで、中世ヨーロッパでホップの代わりに使用されていたのが『グルート』です。 グルートは薬