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【噛んで砕こう】ビールの歴史#1「ビールの登場」

どうも!
水島ひらいちの涼です!

ビール検定の試験内容には「ビールの歴史」も含まれています。
ビールがいつから飲まれているのか、どのタイミングで今のようなビールになったのか。

ビールの世界史や日本史を「噛んで砕こう」で取り上げていきたいと思います。上記テキストを参考に、少し細く情報も交えて書いてまいります。

ビールの登場

人類の初めての酒との出会いは旧石器時代まで遡ると言われています。
その後時が経ち、農耕が始まった新石器時代以降にビールが登場しました。

ビール醸造に関する最古の文字の記録は紀元前3000年頃で、メソポタミアのシュメール人たちにより楔形文字で残されています。
この記録から、ビールの歴史は5000年と言われています。
当時のその文献にはビールの作り方を以下のように記しています。

¹ 麦芽を乾燥させて粉にする
² その粉からバッピルというパンを焼く
³ パンを砕き水を加え混ぜ、固形物を取り除く
⁴ 残った液体が自然発酵してビールになる

元々ビールは食事用に作ったパンが雨に濡れ、偶然発酵して産まれたとされています。
それをしっかり偶然の産物に留めず、誰でも作れるように記録を残してくれた5000年前の飲ん兵衛に感謝!

当時のビールには殻皮などの不純物が多く、麦や葦の茎をストロー代わりにし、その不純物を避けながら飲むというスタイルでした。
また、その時飲まれていたビールはシカルと呼ばれ、薬草や蜂蜜を入れて滋養食品としたり、お供え物や賃金の現物支給としても使われました。

紀元前1800年代にシュメール人の国が滅び、バビロニアが栄えます。
そのあたりで各所にビールの醸造所がつくられていきました。

バビロニアを統治したハムラビ王が発布した『ハムラビ法典』には世界最古のビールに関する条文が記されています。
ビール代は麦で受け取ること。銀で受け取ったり、ビールを少なく注いだり薄めたりしたら水責め」、「尼僧がビアホールに飲みに行ったり、経営したりしたら火あぶり」など。過激だ…。

こういった条文から、ビールの売買が物々交換であったことがわかります。
これは素敵な世の中ですね!

次回は古代の色々な地域におけるビールの歴史を紹介します。好ご期待!



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