2024-令和6年-5月 還暦と心臓とフルーツジッパー
5月19日に還暦を迎えました。
60年も生きてきたんですね。
実感は全くありません。
十代の自分が思い描いた未来とはかけ離れてしまいました。思い返せば後悔ばかりです。
ただ好奇心だけは全く衰えなかったので、懲りずにずっと青春。
良くも悪くも波乱万丈な60年でした。
そんな私に突然厳しい現実が突きつけられたのは誕生日の11日後でした。
起床は10時。眠いです。
前夜も「マユリカとおねだりフルーツジッパー」をリアタイして夜ふかしでした。
テレビのアイドル番組はほぼチェックしていて、その中でも最近お気に入りの番組です。
FRUITS ZIPPERはレコ大最優秀新人賞、マユリカはM-1決勝4位と、どちらも昨年末にブレイクした旬の組み合わせで4月の番組開始から注目してました。面白い。
朝食にいつものシリアル“マイグラプロテイン”を低脂肪乳に浸してかきこんで身支度。
東中野から中央線各駅停車で一駅乗って中野にある行きつけのクリニックに向かいます。
実は1年前に中程度の心臓弁膜症が見つかって半年ごとの経過観察中。
先月に受けた心エコーと血液検査の結果が出る日でした。
『悪くなってますね。まだ60だし手術できる病院に紹介状書きましょう。』
え、予想外なんですけど。
半年前の検査では心臓の数値が半分に減って減塩効果だって喜んでたのに。
むしろ数値があまりよろしくない腎臓のほうを心配したくらいで。
紹介状は他科で15年お世話になってる順天堂医院宛てに書いてもらいました。
いくつかの診療科目でカルテあるし、何より設備も実績もトップクラスで信頼してる病院だからです。
ご縁に繋がった持病たちに感謝です。
帰りは健康とポイ活のため歩きます。
歩数計と連動してポイントが貯まるアプリを2つ入れてるのです。
桃園川緑道を歩きながらも心臓のことが頭から離れません。
宮前公園で休憩。
菓子パンをかじりながら検査結果のプリントを広げます。
“左心機能は良好です。 右心機能は低下しています。大動脈弁に石灰化があり狭窄と閉鎖不全が 生じています。いわゆる「開かず閉まらず」の状態です。 僧帽弁に高度の逆流、三尖弁にも逆流認めます。左房の拡張はあります が血栓は認めません。”
そんなことを書かれたら検索せずにはいられません。
重症化すると心不全のリスクがある。
治療は手術しか無い。
手術は人工心肺を使用しての心停止が必要。
ダヴィンチや内視鏡手術など医療技術の進歩は目覚ましい。
成功率も高い。かなり高い。
でも不安です。
とても怖いです。
夕飯の買い物をして帰宅。
テレビを付けます。
政治資金不正法改正の国会審議が山場を迎えても、
ホークスが首位独独走とはいえマリーンズに三タテ喰らって不安のまま明日からセパ交流戦でも、
Believe-君にかける橋で脱走したキムタクが刑事に追い詰められても、
ぜんぜん気を紛らわせてくれません。
床につくと相も変わらず不整脈の心音がやたら気になります。
生きるために命を懸ける。
そのくらいの覚悟が必要なんですね。
悔いなくなんて絶対無理です。
せめて記録を残したいと思いました。
需要があるかは分かりませんが、可能な限り記憶を辿って書いていきます。
お付き合いいただければ幸いです。
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