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彼女はNOの翼を持っている【感想】

先日、時差3時間の地にいる友人と電話をした。
気づいたら4時間近く話をしていて、
電話の向こうではすっかり日付が変わっていた。
まじごめん。

私は昔から
自分のことを話すのが得意ではない。
(仕事の話や雑談は問題ない)
最近、その理由がわかった。

他者に話すことで傷付くことがあるから。
「理解されない態度」に、勝手に傷付く自分がいる。

心理的安全性が確認できた相手に対して、自分はお喋りになる。
友人もそのひとりで、自分の趣味や好き嫌い、考えを話しても、傷付くことがない。

考えが同じ、ということではない。
というか、同じ考えを相手に望んでいるわけではない。
違う考えを持っていても、傷付かない。
安心して話ができる。

この違いはなんだろう。

最近、
バウンダリーや課題の分離を意識している。

ただ、
どちらも他者が関わる問題なので、
自分一人が意識していても難しいと感じることがある。



友人が勧めてくれた漫画が昨日届いた。
WEB連載を読んで、新刊発売を知り、即購入した。

ツルリンゴスターさんの「彼女はNOの翼を持っている」

学生時代、授業で批評の時間があった。
一番最初に先生が話した言葉をたまに思い出す。

作品の批評は、
作品について話しているのであって
あなた自身や人格についてではないです。

人格否定されたと受け取る人がたまにいますが、
それは違います。

漫画を読んでいて、これを思い出す場面があった。
「私はこうされるのは嫌だ」と「私はあなたが嫌い」は違う。

自分の嫌なことは嫌と、
安心して伝えられる関係性は素敵だと思う。
互いを尊重できる関係性は素敵だと思う。

「彼女はNOの翼を持っている」は
私の中でとても理想でキラキラしている。

それと同時に、現実世界で難しさを感じて茫然とする。

それでも、
安心して話ができる人、安心して話を聞ける人が
各地にぽつぽついる自分は幸せなのかもしれないとも思う。

そういう人を大切にしようと思う。

自分の大切にしたいことを確認できた一冊。


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