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平林映画

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平林勇の映画つくり日記
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#短編映画

ショートフィルムは聖域

ショートフィルムは聖域

先日、パップコーンの松谷さんと食事をしました。まあ、飲みに行ったんですけどね。今度、松谷さんがショートフィルムを作るんですが、その相談的な飲み会だったんです。

そこで松谷さんが「ショートフィルムは聖域」と言っていてすごく驚きました。私は20年ぐらいショートフィルムを作って来ましたが、「ショートフィルムは聖域」という視点が全く無かったからです。

「ショートフィルムは聖域」というのはどういう事かと

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映画祭日記(2011年ベネチア国際映画祭)

映画祭日記(2011年ベネチア国際映画祭)

※当時書いた日記をそのまま転載しています。

1日目ついにベネチア映画祭へ。

そして念願のA380。フランクフルト経由のボーイングA380をあえて狙ったと言ってもいい。外観は巨大で格好良かった。中に入ったら、意外と普通だった。ボーイング747とそれほど変わらない印象。シートが薄くなっていて、機内が明るい印象。分厚いシートで重苦しい雰囲気のまま12時間耐えるというのもキライじゃないが、この明るさは

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映画祭日記(2006年ニッポン・コネクション)

映画祭日記(2006年ニッポン・コネクション)

※当時書いた日記をそのまま転載しています。

1日目2006年4月19日、ドイツのフランクフルトで開催されるNIPPON CONNECITIONに、openArtのプログラムとして招待され、飛行機に乗った。12時間も飛行機に乗るという事で、読む本を買い込んだり、iPodの60Gのヤツを買ったりしていた。iPodには2500曲分の音楽データと、お笑い番組の映像データも入れた。空港に着き、まずはドイツ

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映画祭日記(2007年グラナダ国際短編映画祭)

映画祭日記(2007年グラナダ国際短編映画祭)

※当時書いた日記をそのまま転載しています。

今回、なぜかグラナダに行った。今まで、映画祭に招待されても、ことごとく仕事を理由に断ってきたのに。2月のクレルモンフェランでさえ行かなかったのに、グラナダには行った。日本からスペインへの直行便が無いので、まずはロンドンに入ってから、そこからライアンエアという、ヨーロッパの格安航空会社でグラナダ入り。グラナダには夜着いたのだが、すぐに映画祭の会場に向かっ

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映画祭日記(2004年釜山アジア短編映画祭)

映画祭日記(2004年釜山アジア短編映画祭)

※当時書いた日記をそのまま転載しています。

1日目5月8日午前、成田空港に行くスタッフが続々と集合。参加者は写真の通り。驚きの大人数での観戦ツアーになった。

夕方4時頃、釜山の空港に到着。到着口を出ると「PARADISE CAFE」と書かれたボードを持つ青年がいた。しかし、すぐ近くにツアーのガイドさんらしき人もいる。櫻井プロデューサーが携帯電話を借りに行っている間、変な緊張感に包まれた。ボラン

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制作途中のたわごと

制作途中のたわごと

たまに「後半面白くなるから、第4話までは我慢して見て下さい。」と言われるドラマがあります。それが第3話だったり第7話だったりすることもあります。そんな時、「恵まれたドラマだな」と思います。無名の脚本家が書いて無名の俳優が出ていたら、第1話がつまらなかった時点で終わりだからです。

もちろん、地上波やNetflixでドラマ化されている時点で、無名のスタッフとキャストが作っている可能性は低く、地上波や

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短編映画『6 LEGS』がSSFFにノミネート

短編映画『6 LEGS』がSSFFにノミネート

短編映画『6 LEGS』が、ショートショートフィルムフェスティバル&アジアの、ジャパン部門に選ばれました。ジャパン部門はコンペティション部門で、コンペ部門のトップである優秀賞に選ばれると、米国アカデミー賞の短編部門のノミネート候補になります。さらに、ノミネート候補の中からノミネート作品が選ばれ、最終的に1本がアカデミー賞短編部門賞を受賞するのです。果てしない道のりですね。しかし!いまのところ、アカ

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堀部圭亮&平林勇・春のオンライン短編映画祭!

堀部圭亮&平林勇・春のオンライン短編映画祭!

絶賛公開中の『SHELL and JOINT』を記念して、「堀部圭亮&平林勇・春のオンライン短編映画祭」を開催したいと思います。私が堀部さんと一緒に作った作品を一堂に集めてみました。と言って、堀部さんには何の断りもなく始めてしまったのですが。もっと言うと、私が作ってる作品は「春の」なんていう、こんなに爽やかなタイトルは似合わないのですが。

まずはこれ。『aramaki』(2009年)という作品で

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