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世界とひとつの存在
記事へのアクセスありがとうございます!
8月の個展に出品する作品の紹介です。
タイトル、作品の情景、作者の作品に対する想いの順で紹介しています。
作品の価格と作品の大きさなどの情報は最後に記載しています。
生命の華が舞う地の眠り (湛 _a_ 還る場所に咲く花)
![](https://assets.st-note.com/img/1659985880423-diwPRNGi8d.jpg?width=1200)
睡蓮の葉の上に横たわる少女。
この世界には重さがない。ゆえに睡蓮の花は宙に咲く。
少女の周りを回るように取り囲む蓮華は生命の循環を表している。その循環はこの不思議な場所もまだ見ぬ地も そしてこの現実も含めあらゆる次元を巡る。
蕾が開き始めたような少女の手は、この循環の力によって新たに咲 こうとする生命の象徴。
![](https://assets.st-note.com/img/1659986021837-jCFWJmCQqy.jpg?width=1200)
蓮の上にいる少女もよく描くイメージです。
本来なら乗れるはずのない物や場所にいることで、作品の世界が不思議な場所なのだと暗示しています。
また本作では蓮の大きさに対して少女が小さいのも特徴で、おやゆび姫のように通常の人間よりも小さな存在です。
この少女は何者なのだろうか?
私はこの少女を蓮の花の化身のようなイメージをもって描きました。
植物が人になって恩返しをする話があるように、何らかの意味を持ってこの少女はこの世界との対話を望んでいるのです。
それと同時に人も花になる、更にはあらゆる物になることを示唆し、誰しもが世界との密接な繋がりがあることを表現したいと思っています。
このことは言葉でもなかなかうまく説明できません。私としてもまだまだ感覚的に捉えるのみです。
人が日々新陳代謝を行うことで、昨日と今日の身体の構成要素が違っているように、昨日自分だったものが今日は別のなにかであり、昨日別のものだったものが今日は自分を構成する。
そう考えるとあらゆる存在がこの世界の新陳代謝に組み込まれ、私たちひとりひとりもその一部に過ぎないのと同時に、とても大切な存在だと思うのです。
【作品情報】
タイトル:生命の華が舞う地の眠り (湛 _a_ 還る場所に咲く花)
サイズ:F6 号(410*318mm)
技法:パネルに油彩
価格:150,000 円 ( 税別 )
作品の購入に関しては私、もしくはGallery MUMONへお問い合わせ下さい。
GALLERY MUMON
〒104-0061
東京都中央区銀座 4-13-3
TEL:03-6226-2555
web:https://mumon.artcafe.co.jp/
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