![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84331463/rectangle_large_type_2_2b34429129f24034a8a14b89bf0e9969.jpeg?width=1200)
作品作りのきっかけのお話
記事へのアクセスありがとうございます!
8月の個展に出品する作品の紹介です。
タイトル、作品の情景、作者の作品に対する想いの順で紹介しています。
作品の価格と作品の大きさなどの情報は最後に記載しています。
ふゆの目覚めのぬくもり
(岐 _∅_ 祈りの祠)
![](https://assets.st-note.com/img/1659987894701-5DbBG8FXJM.jpg)
今ここに生まれ落ちたのか。それともこれから大地に還っていくのか。
捧げられた花が少女の回りを舞い、異界との繋がりを暗示する。
少女の香りに誘われて列をなす蝶々は祠に祀られた魂。 苔生した石祠は命のつながりの記憶。
![](https://assets.st-note.com/img/1659988003241-xOBD33jivI.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1659988016261-4CQp7TfvkI.jpg?width=1200)
お供え
普段気にも留めない、何が祀られているかも判然としない祠。
それでも何か普通とは違う空気を作り出すこの石の構造物はずっと私たちの生活を見守ってくれている気がします。
東日本大震災が起きた直後に道路の脇にある祠にお花や食べ物がお供えされていたのを鮮明に覚えています。
私はその時学生で茨城に住んでいました。震災のあと、食料を買いにスーパーに行くとレジには長蛇の列、商品棚にはほとんど何も並んでないありさま。それだけみな自分の事に必死になり、すさんだ空気が流れていたのでした。それは仕方のないことです。生きたいですから。
でも、そのさなかにあって道端の祠にお供えがされてたのです。
ひとつには震災後の状況からの早期の復興を願ったものでしょう。
ただ、それ以上に私が感じたのは、その祠に祀られる存在と人との関係の深さです。あらゆる物が不足している状況であっても、きちんとお供え物をする気持ち。言葉に出来ないほどの感動を覚えました。
そして、この体験が私が私の地元諏訪の道祖神(道の辻に立つお地蔵さんのようなもの)をテーマにして作品作りをはじめるきっかけなのです。
みえざるものとのコミュニケーション。心温まる繋がりがまだまだ生きているこの日本の風土は素晴らしいです。
【作品情報】
タイトル:ふゆの目覚めのぬくもり( 岐 _∅_ 祈りの祠)
サイズ:P12 号(606*455mm)
技法:パネルに油彩
価格:300,000 円 ( 税別 )
作品の購入に関しては私、もしくはGallery MUMONへお問い合わせ下さい。
GALLERY MUMON
〒104-0061
東京都中央区銀座 4-13-3
TEL:03-6226-2555
web:https://mumon.artcafe.co.jp/
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?