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疑問を投げかける作品

 こんにちは。本日も記事を御覧いただきありがとうございます。
 2022年12月16日から始まる個展に出品する作品のご紹介です。

 タイトル、作品の情景、作者の作品に対する想いの順で紹介しています。作品の価格と作品の大きさなどの情報は最後に記載しています。

記念日に (岐 _∅_ 楽園の聖域)

作品全容

お部屋の中に飾り付けられた外の世界。

何かを祝うために作られたすべて作り物の世界。

明るい未来を象徴する鳥たち。

良いお年を。

 構成された世界

 12月の個展の最終日は25日のクリスマスです。なので1点くらいはクリスマスらしい作品を描いてみたいなという気持ちから本作の制作はスタートしました。結果的にクリスマス要素は皆無になりましたが。
 しかし、この作られた世界はなんらかの記念日、何かを祝うための日の飾り付けをされた部屋をイメージしました。クリスマス、お正月、誕生日など。その部屋の真ん中にはクリスマスやしめ飾り・門松を想起する植物が据えられ苺が飾り付けられています。
 制作中は特に意図してはいませんでしたがこうして考えてみると国内にとどまらず何か聖なる象徴として樹木を飾り付ける習慣というのはいたるところで見られますね。クリスマスのもみの木は冬でも枯れないことで永遠に続く生命の象徴なのだそうです。
 私は永遠の命をひとつの個体が永遠に存在するという意味ではなく、子々孫々引き継がれていく命、あるいは細胞の代謝によって世界そのものがひとつの生き物のように存在し続ける様と捉えています。

 話が脱線してしまいました。
 本作の植物も一種あちらとこちらの橋渡しをする象徴的なオブジェです。つまり、神が降臨する神籬(ひもろぎ)です。私の作品のテーマのひとつである諏訪大社の神事“湛”も同じものですね。

 神様への願いを込めたこのオブジェを飾り付けた人々はこの満ち足りた世界でいったい何を望んだというのでしょうか?
 同シリーズの作品も同様に、決まった答えのない作品群となっています。私達が望んでいるものは望んでいるとおりに実現していいものか?

2羽の鳩と2羽の鴨(1羽は睡眠中)

 少女と鳥は希望を表しています。
 新たな希望を目指して飛び立とうとする鳥たち。実は一羽だけ眠っています(笑)そんな呑気な、気楽な心持ちも大切です。
 少女はこのモノクロの世界にあって唯一色がついています。これから少女の手によってこの世界はどんな世界に染まっていくのか、見て下さる方々に想像していただきたい所です。

唯一、色のある少女

 最後まで読んでくださりありがとうございました。是非16日から始まる個展に足を運んで頂き過去作とも見比べながら実物を見た頂きたいです。
 それでは引き続き作品紹介をしていきますので、次の作品も宜しくお願い致します。

タイトル:記念日に (岐 _∅_ 楽園の聖域)
サイズ:M6 号(410*242m)
技法:パネルに油彩
価格:165,000 円(150,000 円 +税)

購入など作品に関するお問い合わせは下記画廊までお願い致します。

ギャラリーフェイストゥフェイス
◆電話
03-6875-9377
◆お問い合わせフォーム
https://www.facetoface2000.com/about-us/

◆ギャラリーサイト
https://www.facetoface2000.com/

個展『少女の夢の中で』
■2022.12.16(金)-25(日)
■12 : 00~20:00 (12月20日・21日休廊、最終日は19時終了)
■ ギャラリー・フェイス トゥ フェイス 〒167-0054 東京都杉並区松庵3-35-19 #102

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