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紫陽花の祭壇

 こんにちは。本日も記事を御覧いただきありがとうございます。
 2022年12月16日から始まる個展に出品する作品のご紹介です。

 タイトル、作品の情景、作者の作品に対する想いの順で紹介しています。作品の価格と作品の大きさなどの情報は最後に記載しています。

雨降る室に眠る (湛 _a_ 流転の形)

作品全容

この世界を永遠に巡る不思議な流転する力の象徴。

それを表すくるくる円を描く金魚。

しとしとと降る雨にうたれた紫陽花と少女は命の輝きそのもの。

 構成された世界

 本作からより柔軟にモチーフを組み合わせることができるようになりました。夏の個展で在廊中に自分の作品を見ながらふと、「切り取った風景に少女が佇んでいるのもそれはそれで可憐でいいが、もっと構成的、意図的な空間に少女がいたらどう映るのだろう」と考えていました。それは映画のポスターのように劇的で作品世界の意味を凝縮した絵面を得るためでもありました。
 本作も含め冬の個展に出す作品が夏の個展の作品たちとやや趣を事にする理由は上のような点があるからです。締切も差し迫ってアトリエに並ぶ作品を眺めながら、作品ひとつひとつがすべてメインを張れるなぁと思ったのもこのようなちょっとした作品作りの意図の変化によるものだと思います。

少女と金魚

金魚の儀式

 さて、お話が制作意図になってしまいましたが、ここからは本作の意味についてです。本作は12月のはじめにアールグロリューのグループ展に出した作品の姉妹作品であり、実はこちらのほうが先に制作を始めたものです。
 本作は“雨降るの室に~”シリーズの最新作となります。過去の同系列の作品の紹介もありますので、是非そちらの記事も読んでいただけたら嬉しいです。

 紫陽花の祭壇に少女が寝そべり、まるで儀式でもするかのように金魚が周りをくるくると舞っています。
 この円環運動は生命が繰り返し繰り返し死にそしてまた生まれる世界の有り様を示すとともに、私達の誕生や活動に必須のエネルギーの流れを表現しています。

 最後まで読んでくださりありがとうございました。是非16日から始まる個展に足を運んで頂き過去作とも見比べながら実物を見た頂きたいです。
 それでは引き続き作品紹介をしていきますので、次の作品も宜しくお願い致します。

 ちなみに上の画像にある赤い紫陽花の作品は12月16日からの展示で飾ります。東京での展示は初めてですので、こちらも是非ご覧ください。

【作品情報】

タイトル:雨降る室に眠る (湛 _a_ 流転の形)
サイズ:M10 号(530*333mm)
技法:パネルに油彩
価格:275,000 円(250,000 円 + 税)

購入など作品に関するお問い合わせは下記画廊までお願い致します。

ギャラリーフェイストゥフェイス
◆電話
03-6875-9377
◆お問い合わせフォーム
https://www.facetoface2000.com/about-us/

◆ギャラリーサイト
https://www.facetoface2000.com/

個展『少女の夢の中で』
■2022.12.16(金)-25(日)
■12 : 00~20:00 (12月20日・21日休廊、最終日は19時終了)
■ ギャラリー・フェイス トゥ フェイス 〒167-0054 東京都杉並区松庵3-35-19 #102

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