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【じーじは見た!】後編:A-PLATをご存知ですか?
心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉
今回のCOP27は通称「ロスダメ」、ロス&ダメージ基金<仮称>の創設が話題になりました。
気候変動の緩和策(CO2排出削減やCO2吸収源拡大の成長戦略)の攻めの投資と違い、適応策(激甚災害対策、熱中症対策等)には守りのお金が必要だということです。
日本においては「適応」を考えるための気候変動適応法が平成30年12月に施行されています。
この法に従いA-PLAT(エープラット:Climate Change Adaptation PLATform)と呼ばれる情報基盤が作られています。
そのA-PLATを確認しています。
本編は後編です。前編から読んでいただけるとありがたいです。
✅地域の適応を見てみましょう!
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「地域の適応」には次のメニューが用意されています。
1)取り組み事例インタビュー
2)地域の適応策
3)科学が教えてくれること
4)地域気候変動適応計画
5)地域気候変動適応センター
6)普及啓発、コミュニケーション
この内、2)地域の適応策 と 6)普及啓発、コミュニケーションを見てみましょう。
✅地域の適応策
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適応策のBP(ベストプラクティス)を各自治体や企業に横展開するための事例が分野や地域に分けられて紹介されています。日本の事例だけでなく海外の適応事例も43件登録されています。
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イギリスでは、2012 年から適応プログラムを始動し、洪水リスク管理、水資源、淡水生態系などを優先分野として適応策に取り組んでいます。テムズ川河口の施設改良では、海面水位よりも低い土地を守るため、延長18㎞にも及ぶテムズ防潮堤を設置しました。年10回程度の高潮に際しても、ゲートを閉じて浸水被害を防いでいます。テムズ川流域にある水門「テムズ・バリア」は、海面が仮に毎年 8mmずつ上昇したとしても、2030 年までは高潮に耐えられる設計になっています。
イギリスは日本の東日本大震災を見て2012年から「適応プログラム」を始めているんですね。
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オランダのロッテルダム市では、行政・民間事業者・市民が一体となって、水害対策と水環境を活かした都市開発を行っています(図1)。
1953年に1800人以上もの死者を出した水害を受け、1万年に1度の暴風雨にも対応できるとされる大規模な防潮堤を建設しました。
その後、2013年に策定したロッテルダム気候変動適応戦略では、従来の大型水害対策に加え、水と共存する都市開発を進めています(図2)。
この都市開発には、例えば、ウォータースクエア(普段は娯楽目的のスペースとして活用され、大雨時には貯水地となる水場)やグリーンルーフ(雨水を一時的に吸収するのに役立つ)、貯水機能を持った地下駐車場、河川や湿地帯の拡大、道路等の舗装に浸透性のある素材利用(図3)などが含まれます。このように適応策を取り入れた都市開発は世界中から注目を集めています。
オランダも進んでいますね。
これもイエナプラン教育の賜物です。
海外の適応事例も参考に日本の自治体でも適応策に力をいれていくことが必要です。ただ、前例を踏襲してきただけの交付金依存の地方にとってはお金をどうするかは大きな問題ですけどね。
✅普及啓発、コミュニケーション
このコーナーのメニューで目を引くのが「講演向けコンテンツ」です。
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プレゼンテーション用のパワポがダウンロードできるんです。
これが結構使えるパワポだと思いますよ。
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パワポ資料は、どのような説明をすれば良いのかを読んでいけばいいように、ノートまでもしっかりと準備してくれています。(リード)部分を読んでいけば、あなたは気候変動問題や適応を語れる専門家です。
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気候変動問題はテクニカルなことの理解が難しい側面がありながら、自治体や企業に専門家が養成できている訳ではありません。
だからといってコンサルばかりを儲けさせる必要もありません。
コンサル丸投げにするのではなく、A-PLATが準備してくれている情報を自ら能動的に活用して、自分の頭で考えることが大切ですし、環境省のHPにアクセスすれば道具は揃っていると思いますよ。
A-PLATを活用して企業や自治体、国民一人ひとりが少しでも「適応」の重要性を認識してくれたらいいのになとじーじは思います。
この情報基盤は、個人や地域が使って育てていければ値打ちが出てきます。
どんどんデータがアップデートされることを期待しています。
頑張れ環境省!
頑張れZ世代!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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