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【note川柳】#38:お題は「原発」(186~190)

心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉

さて、これまでじーじは、22世紀も生きるであろうZ世代を応援するために「気候変動」問題を何とかしたいなとの意識をもって投稿してきました。

だからエネルギー問題に関する投稿も結構あるんですよね。

メジャーな争点になっていなかった時期から「原発がないと日本のエネルギー基本計画は達成できないんですよね」と原発の政府方針とエネルギー基本計画の矛盾に関して投稿してきました。

経済安全保障という面でも非常に重要なテーマだと思っていましたからね。

2011年の福島第一原発の事故は、それまでの日本における原子力の安全神話を崩しただけでなく、電力会社の隠す体質を露呈しました。

そして、小泉元総理までもが「脱原発」を訴え、世間の目も原発に厳しくなりました。

ただ、ここに来て「安全第一」での原発最低限利用の政府方針と整合が取れない革新炉積極派の声がマスコミからも高まり、とうとうGX実行会議の僅かな議論(第2回の会合で示された「安全性の確保を大前提とした上での原子力の最大限活用」)で方針転換が図られようとしています。

皮肉も込めたお題は「原発」(川柳5句)です。

いつもは、つぶやき投稿5回の後でまとめ投稿をするのですが、今回は140文字では上手な解説ができないので、先にテキスト投稿でしっかりと川柳に込めた真意を解説した後でつぶやくことにしました。

特に1句目の解説に登場する2つの自治体に、心無い言葉を発する人が出てこないように皆さんの暖かい目を向けてもらいたいと思っています。

核のゴミ最終処分どこも嫌

現在は、まだ文献調査という段階ですが、調査を受け入れたのが北海道の寿都町(すっつ、人口2,720名:2022年3月31日現在)と神恵内村(かもえない、人口789名:2022年9月30日現在)の2つの自治体です。

きっと日本の未来のために調査の受け入れを決断してくれたのだと思います。人口わずか789名の過疎の村が、環境と日本経済との調和を考えてくれての受け入れだと思うのです。

こんなきれいな自然との調和を考えている村が下した決断です。

思慮深く考た当事者の外でいわれなき誹謗中傷が起こらないことだけを祈っています。


真っ先に逃げた政治家誰だった?

政権を野党民主党が自民党から奪取して民主党政権下で起こった福島第一原発の事故は、私たちに「マイクロシーベルト」だの「ベクレル」だの「セシウム137」だのといった単語を教えてくれました。

2011年3月11日の原発事故後に米国エネルギー省は米軍航空機2機の空中測定システム(Aerial Measuring System:AMS)により福島第一原発を中心に周辺約40km圏内、地上高さ1mにおける放射線濃度測定を行ったとされています。

米国に頼らないと為すべき術がない日本政府。

この時のデータが、どこまで日米で共有され、政治家に共有されていたのかは分かりませんが、情報の非対称性から考えても、やっぱり国民よりも政治家には早くから多くの情報が入ったことでしょう。

情報難民となった国民よりも多くの情報を得たであろう政治家が、我さきに買占めや避難をしていたのなら、そんな政治家を選んでしまった国民自身も反省すべきだと思います。


ふらつかずプルサーマルを原則に

日本政府の方針は、核燃料のゴミをまずは再利用するというものです。

つまり政府は核のゴミを再度燃料として使用する「核燃料サイクル」一本やりの政策できました。悪く言うと、核のゴミの最終処分問題から目を反らしてきたのです。

「高速増殖炉サイクル」と「軽水炉サイクル」の二段構えで、核燃料サイクルを想定していました。

この内、重きを置いていた高速増殖炉サイクルが2016年12月の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の廃炉決定によって、プルサーマルによる軽水炉サイクルの一本足打法となりました。

この方針を変えて核のゴミの直接廃棄を認める革新炉に舵を切るのであれば、政府は方針転換を国民に説明するのが先ではないのでしょうか?

直接廃棄に舵を切る場合でもまずは小型原子炉(SMR)からではないかとじーじは思うのですが、安全性は高いと言われる高温ガス炉の核のゴミについてもしっかりと議論の土俵に上げて説明責任を果たしてからの方針転換が本来はあるべき政治の責任なのだと思いますよ。


地震国日本独自の方針を

じーじは、何度か橘川先生のご意見を紹介する記事を投稿してきましたが、諸外国が原子力に舵を切るからと言って「日本も原子力だ」となる必要はないと思うのです。

再エネ(太陽光・風力・地熱)最優先で原子力は最低限の依存として、日本らしさとして「水素」や「アンモニア」それに「メタネーション」技術という諸外国とは違うアプローチが日本に合っていると思うのです。

福島原発事故後の火力発電総動員の中心になったJERAが言い出した「水素」「アンモニア」の石炭混焼という日本独自の移行策をNGO・NPOの方々が単に「石炭温存策」だと反対するのなら、産業競争力を維持できる代替案を示すべきだと思うのです。

原子力の依存度は最低限の利用にとどめ、最低限利用するのなら最新炉に更新(リプレース)を行い、プルサーマルで核燃料の再利用は堅持するというのが望ましい利用形態ではないのかとじーじは思うのです。

橘川先生は、そう提言されていましたよ。


二回目の原発事故は日本没

日本沈没では字余りですから「にほんぼつ」という造語を当てました。

福島第一原発事故も本当は起こってはいけない事故だったことは間違いありません。この事故は、安全神話などないことを教えてくれました。

絶対に再発などあってはならないのです。

起こってしまった事故で見えてきたのは、事なかれ主義の前例踏襲マネジメントのお粗末さ、企業の都合が悪い情報は隠すという姿勢、そもそものところで原子力行政を信頼できなくなりました。

それを何とか原子力規制員会の安全審査が歯止めとなってきました。更田(ふけた)前委員長の毅然とした態度・姿勢は見事だったと思います。

その更田さんが退任されても規制委員会の審査が「安全第一」を堅持できるのか?日本の本気度が試されています。

☆☆☆
(感謝)

▼トロフィーを一ついただきました。ワールドカップをお題にした川柳に沢山のスキをいただいたおかげです。川柳は、じーじの連続投稿の秘密兵器でもあります。ありがとうございます。

【note川柳】#37:お題は「ワールドカップ」(181~185)

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