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【じーじは見た!】後編:教育データの利活用に関する有識者会議(第16回)を見てみた⁉️

心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉️

今回は「教育データの利活用に関する有識者会議(第16回)会議」の様子を見ています。

3つのテーマ①学習eポータル、②MEXCBT(メクビット)、③学習ログの分析の内、後編は③です。

本編は後編です。前編から読んでいただけると嬉しいです。

✅学習ログの分析をするために⁉️

複数アプリの学習ログを用いた分析で何ができるのか?
資料1-2より抜粋①

緒方先生の資料を見ながらポイントを確認しましょう。

前編でみた学習eポータルとMEXCBT(メクビット)を使ってネット環境で学習するようになるとLRS(Learning Record Store)という学習ログが学校毎に集まるようになります。

複数アプリの学習ログを用いた分析で何ができるのか?
資料1-2より抜粋②

学習ログ、つまり個人の学習記録がデジタルデータとして集まってきます。

そこには国際技術標準規格に合わせて作られた複数のアプリから利用状況や個人データが連携し、成績や出欠データも連携して膨大な学習ログが集まってきます。

LTIとは「Learning Tools Interoperability(ラーニング ツールズ インターオペラビリティ)」の略だそうです。これは、デジタル教科書やMEXCBT(メクビット:電子テスト)、AI学習ドリルといった教育ICTツールとの相互連携を実現するために策定された、技術標準規格です。

こういう標準規格を作って誰でも電子教材を作れたり、ドリルを作れるようにしましょうというプラットフォームを作るのが欧米流なんですよね。

じゃあ日本流は? それはある企業が独占しようと排他的行動を取り、各地の教育委員会も個別最適を志向して、バラバラの規格が乱立するというのが今までの「司令塔なき日本」でした。

司令塔不在で各自治体でバラバラ、自治体個々の規格を政治家の先生が各地域毎の事業者の採用を後押し、口利きする政治、口利き行政という部分最適行動をとってきた40年でした。

ようやく基盤を共通利用する「欧米流を見習おうぜ」という雰囲気になってきました。長かった~😥 後は法整備です。

共通した基盤で集まったデータは、全国平均→県別平均→自治体別平均→学校別平均といくらでも分析が可能になります。

今までの日本の発想はこの→(やじるし)の向きが逆でした。学校から上に向かってインターフェースして全国集計にもっていこうとする発想でした。結局全国をインターフェースできなくて、FAXで送らざるを得なくなった567の罹患情報共有のような非効率業務の原因でもあったのです。

30年先の未来からの逆算で今を考えることも苦手で、現在からの小改善の積上げしかできませんでした。じーじは、これは日本の学術界が軽視され過ぎてきた弊害だと思っているのですが、今日の主題ではないので別の機会にしましょう。

✅LEAFというログ生成基盤⁉️

教育データの利活用について(緒方先生資料)より抜粋

さて、現在の日本が置かれている教育・学習におけるデータ活用の状況を世界と比較したものが上記の表です。

全部「×」なのが日本の現実です。
「どうして?」…それは司令塔がいなかったからです。

教育基本法ではなく、地方自治法に従って各地の教育委員会の昭和人が組織を牛耳っての個別最適優先で全体最適を考えてこなかったということです。

「どうして?」…理由を探すなら「政治の不作為」でしょうかねえ。

だからこうやって有識者会議を何度も何度も重ねながら、亀の歩みで欧米流を学ぼうよという変革を進めている訳です。遅いんですけどね、でも進み始めていますよ。

若い先生方が徒党を組んで立ち上がりましょう!

さて、章タイトルの「LEAF」というのは情報基盤の総称です。

複数アプリの学習ログを用いた分析で何ができるのか?
資料1-2より抜粋③

18のアプリを書いておくとこんなものがあるようですよ。
①ナレッジマップ
②ディコディコ(辞書)
③グループ編成
④理解度チェックダッシュボード
⑤多読
⑥ペンストローク
⑦エビデンスポータル
⑧成績データアップロード
⑨AI推薦
⑩管理者統計
⑪アクティブリーディング
⑫BookRollのページ閲覧状況
⑬授業一覧
⑭BOLLシステム
⑮授業データアップロード
⑯ナレッジアナライズ
⑰Data Download
⑱リアルタイムグラフ

見ているだけでワクワクしてきますよね。学習が楽しくなりそうでしょ?

昭和人たちは、嫌なことを我慢してやるのが勉強と思ってきませんでしたか?昭和人先生は、黒板とチョークで一方向から教えるのが教育だと思ってきませんでしたか?

変えずに続けて40年、その間に欧米はこんなことをやって「○」を増やしてきていたのか(いやいや欧米だけでなくて、アジアでもシンガポールはオール○、日本はオール×なのですよ)と思うと、OECD統計で一人当りGDPで先進国を外されそうな日本の現状が理解できる気がしますよね。遅れた国、変わりたくない病の日本!

教育における教える側の「変わりたくない病」の深刻さが原因なんですよ。

✅今からでも遅くない⁉️

複数アプリの学習ログを用いた分析で何ができるのか?
資料1-2より抜粋④
複数アプリの学習ログを用いた分析で何ができるのか?
資料1-2より抜粋⑤
複数アプリの学習ログを用いた分析で何ができるのか?
資料1-2より抜粋⑥
複数アプリの学習ログを用いた分析で何ができるのか?
資料1-2より抜粋⑦

スライド見ていると、いい事ばかりが待っていそうでしょ?
そうなんです。先生の激務の改善にも確実に繋がります。

ただ、ベテラン先生は嫌がるでしょうけどね。若い先生に頭を下げて教えてもらいましょうよ。お互いが助け合えばいいんです。

まとめ:
1. 複数アプリのログの分析は、とても有用であるが、そのためには、学習eポー タルと連携し、学習ログを学校のLRSに集約する必要がある。これによって異なるアプリでもログデータが連携できる。特に、デジタル教科書・ドリルは、必須だが、学習eポータルと連携していない、学習ログを出していない、など問題点が多い。
2. 学習ログの標準化は、文科省を中心に、実施しており、今後、各アプリで実装していく必要がある。(学習eポータルや校務支援システムを含む)
3. 複数アプリがきめ細かく連携するために、単元コードを標準化して、教科書・ 教材やドリルなどに付与。教科書・教材等の会社が保持する単元名・キーワードを集めて、機械的にコード化すれば良いのではないか。

複数アプリの学習ログを用いた分析で何ができるのか?
資料1-2より引用

最後に緒方先生のまとめを引用しておきました。

今からでも遅くないので、政治は「個社個別」「各自治体」の個別最適ではなく緒方先生が提案されている「全体最適」を教育の基本において法律を書き換えてくださいね。直ぐにやってください。

そうしないと本当に近いうちに「日本はOECDの先進国枠から外されてしまいます」からね。

政治の不作為による「変わりたくない病」の自滅敗戦からそろそろ本気出して変わりましょ、日本!

頑張れZ世代!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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